海都くん、はるのちゃん(長崎・壱岐市 壱岐市立一支国博物館)
< 海都くん(右) >
【種 類】人間
【性 別】 ♂
【特 徴】櫂を操る力強い腕っぷし
< 人面石くん(中) >
【種 類】 石
【性 別】 ♂(?)
【特 徴】 ?
< はるのちゃん(左) >
【種 類】人間
【性 別】 ♀
【特 徴】弥生社会のシンボル「稲作農耕」の姿
◆出会えそうな場所◆
一支国博物館にて行われるイベント、壱岐関連のPRイベントなど
海都くんのルーツは「原の辻遺跡」
長崎県・壱岐にある遺跡「原の辻遺跡(はるのつじいせき)」。
弥生時代前期から古墳時代後期にかけての遺跡で、周囲に堀をめぐらせた大規模な環濠集落(かんごうしゅうらく)があります。水稲農耕の文化や、大陸系の出土品が多く、当時の中国との関わりを伺える場所としても知られています。
中国の歴史書『魏志倭人伝』には、「壱岐は倭国の島国」つまり、日本における島国・一支国(いきこく)とされており、この原の辻遺跡はその国都(いわゆる首都)として紹介されています。
さて、前置きが長くなりましたが、海都くんをはじめとしたマスコットたちは、まさにこの歴史がルーツ。遺跡から壱岐を盛り上げます!
カワイイ顔だけど、実はわりとたくましい男
船を漕いでいるイラストが定番の海都くん。『魏志倭人伝』において、原の辻遺跡は国都として紹介されていますが、朝鮮半島と倭国の南北間の交易において重要な拠点として役割を果たしていたことから「海都」とも呼ばれていたそうです。もちろん、名前もここからきています。
頭には海原をモチーフにした冠、櫂を持って海に渡る力強さ。カワイイ顔をしていますが、実はわりとたくましい男だったりします。
貫頭衣をまとった女の子
その海都くんとよく一緒にいる女の子がはるのちゃん。名前はもちろん「原の辻遺跡」からきています。余談ですが、九州地方は“原”を“はる”と呼ぶ文化。その他の地方から訪れる観光客は「はらのつじいせき」と読み間違えることが多いとか……。
はるのちゃんが着ている衣服は貫頭衣(かんとうい)というもの。3世紀末の日本の人々は貫頭衣を着ていたと言われています。
歴史を物語る仲間たち
実は海都くん、はるのちゃんのほかにもマスコットがいるのです!ただ、細かなプロフィールも設定されていないそうで、見かけることも少なめだとか。出会えるとラッキー(?)なキャラクターも紹介します!
それぞれ、原の辻遺跡の出土品がモチーフ!ぜひ探してみてください!
海都くんの生息地!
長崎県・壱岐(壱岐市)
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