2014年ブラジルW杯出場を決めた日本代表。本大会までの1年間、新たなオプションとして新戦力を試す機会が訪れました。ザッケローニ体制になって以後、代表に招集されても実戦で使われない選手、長らく代表候補として注目されながら召集すらされない選手もいます。ファンやサポーターの目線から、A代表で起用して欲しい選手をピックアップしたいと思います!
ボールを収める力は前田と同等かそれ以上
ザッケローニがFWに求める1トップ像は、前線でボールキープをしてタメを作れる選手です。いわゆるポストプレーが鍵となるポジションで、日本代表では前田遼一がスタメンを張る機会が多く、オプションとして本田圭佑が起用されるケースがあります。単純にボールを収めるという意味では、大迫は前田に匹敵するかそれ以上の力を持つと考えられます。
DFを背負うハードなポストワークは天性の素質を持ち、ボディコンタクトの強さは日本人でも屈指です。ペナルティボックスでDFに囲まれてもボールを失うことはなく、ズルズルとディフェンスラインを引っ張りながら前線でタメを作り出せる典型的なセンターフォワードです。
華麗なポストワークでアシストを量産する
本田圭佑が1トップで起用されるのはキープ力だけなく、周囲を上手く使えるパスワークの巧みさにあります。大迫はこの点でも図抜けたセンスを持ち、広い視野と柔らかなボールタッチで華麗なゲームメークを見せます。プレッシャーのかかるボックス内でも1タッチでDFのプレッシャーをいなし、味方がシュートを打ちやすい位置にボールを落としてアシストを量産します。
サイドにドリブラーを置く日本の戦術には、中央で潰れ役となるターゲットマンが必須ですが、前田のバックアップとなるハーフナーはポスワークに物足りなさがあり、本田はトップ下と兼任であることから大迫にも十分チャンスがあるでしょう。
課題の得点力も大幅に向上した
A代表に招集されながらも出場機会を得ないのは、得点力の低さに原因があると思われます。この点も今シーズンは大幅に向上し、13試合6得点を挙げる上々の成績を残しています。左右両足から放つシュートは精度が高く、強烈な一撃というよりはGKのタイミングを外すような軌道で鮮やかにゴールネットを揺らします。
足元の巧さだけなく、中央でヘッドの強さもいかんなく発揮してくれます。圧倒的な高さで豪快にヘディングを叩き込むタイプではなく、優れたポジショニングとDFとの駆け引きに巧さが光ります。シュートレンジも広く、味方を使いながらワンツーで突破してミドルシュートを決めるなど得点パターンも豊富です。
総評
オフェンス陣の得点力不足は深刻な事態を招いています。レギュラーフォワードの前田遼一は国際試合での得点力が下がり、スランプに陥りました。新たな血を代表に投入する時期が来ています。大迫がどこまで国際舞台で通用するかは分かりませんが、是非ともチャンスを与えて欲しいと思います!
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