サッカーの魅力を語る上で欠かせないアイテムの1つとしてユニフォームの存在が挙げられます。特に世界各国の代表チームのユニフォームは、その国を特徴づける個性的なデザインが揃います。このシリーズでは日本代表の歴代のユニフォームを紹介したいと思います。
01年【コントラストモデル】コンセプトイメージ
2002年の日韓W杯に向けて強化マッチをこなしたモデルです。テーマは「Future Progress」肩から袖にかけての白の割合を多くし、選手がプレー中に大胆に見えるように工夫が施されました。2001年のわずか1年間の着用でしたが、トルシエジャパンの基礎を作ったユニフォームだと言われています。ネックから肩にかけての白の分量が多く、コントラストが強いデザインになっています。
2001年コンフェデレーションズ杯が印象に残る
コントラストモデルの思い出は、日本と韓国で開催されたFIFAコンフェデレーションズ杯2001です。中田英寿、名波浩、小野伸二、稲本潤一が中心となり、グループリーグではアフリカの強豪カメルーンを2-0で撃破し、ブラジルと0-0で引き分けて予選を首位で通過。準決勝は豪雨という最悪のピッチコンディションのなか、中田英寿の強烈なグランダーのフリーキックが直接ゴールに突き刺さり、日本は国際大会で初の決勝進出という快挙を成し遂げました。
フィリップ・トルシエ率いる日本代表はこの大会で世界と戦える手応えを掴んだと思います。日本は98年フランスW杯で惨敗し、99年コパ・アメリカでも予選グループリーグで敗退。世界大会で結果を残すことは不可能だと思われました。しかし、この大会でフラット3と呼ばれるトルシエ監督の戦術がようやくチームに浸透し、日本が世界のトップレベルでも戦えることが証明されたのです。
中田英寿 豪雨の中でのフリーキック
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準決勝のオーストラリア戦で直接FKを決める中田英寿
当時話題となった西澤明訓の襟立て
このユニフォームで話題になったのは、当時日本最高のセンターフォワードと言われた西澤明訓の襟立てです!国際Aマッチで襟を立ててプレーする西澤選手の独自のスタイルはとてもカッコよかったのを覚えています。なかでもハッサン2世国王杯のフランス戦で決めたボレーシュートは今でも伝説的です。
これは日本代表の歴代ゴールのなかでも5本の指に数えられると思います。襟立てがトレードマークになっていた西澤選手にインタビューすると、「元マンチェスターユナイデットのエリック・カントナが襟を立てていたのがカッコよかったから」だそうです!
【サッカー】 西澤明訓のボレー
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ハッサン2世杯、伝説のボレーシュート!
アウェーVerも素敵なコントラストモデル
コントラストモデルはアウェーバージョンもとてもカッコいいと思います!ホームバージョンをそっくりそのまま反転したようなデザインですが、これが見事にハマってます!襟から袖にかけて大きく入ったダイナミックなブルーが斬新ですね。
他のアウェー用ユニフォームと違ってブルーカラーの割合が多いので、これをホーム用として使ってもおかしくない気がします。これだけ洗練されたモデルがわずか1年しか使用されなかったことが勿体ないと思います。。。
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