サッカーの魅力を語る上で欠かせないアイテムの1つとしてユニフォームの存在が挙げられます。特に世界各国の代表チームのユニフォームは、その国を特徴づける個性的なデザインが揃います。このシリーズでは日本代表の歴代のユニフォームを紹介したいと思います。
08-09年 【ご来光モデル】コンセプトイメージ
オシム監督の突然の病気リタイアにより急遽再登板となった岡田監督。そのスタートと同じタイミングでリリースされたモデルのコンセプトは「日本魂」。従来より明るめのブルーに放射状に伸びるゴールドのラインは日本の飛躍を表しています。
なでしこジャパンはピンクのラインが入り、女子オリジナルのデザインになりました。岡田監督の下、1年半の苦闘を乗り越えて4大会連続のワールドカップ出場を果たし、北京五輪ではアディダスの3本ラインや日本協会のエンブレムのないモデルも着用されました。
サポーターには不評だったご来光モデル
ご来光モデル!と題して開発されたのが2008年バージョンです。どの辺りがご来光かと言うと、ヘソから胸部に向かって黄色の線がシャワー状に広がっているからです。このデザインが光の輪をまとった仏様が”ご来迎(ごらいごう)”したように見えるので『ご来光モデル』と呼ばれました。
この『ご来光モデル』・・・『結束の一本線モデル』や『革命の羽モデル』に匹敵するほどダサい!とファンやサポーターから非難を浴びたことで有名です。理由は「ご来光の黄色線がダサすぎて不自然だ!」という意見です。ヘソから伸びる光のシャワーがまるで股間を照らしているように見えるのでした。
ご来光シャワーが様々な憶測を呼んだ
ご来光シャワーの黄線について、「俺の一物はどうだ!?デカいだろ!!」と自慢してるように見えるとか、「股間から仏様がご来光したのか?なんて不謹慎な!」とか、「少子高齢化社会に対する訴えではないか?」など、様々な憶測が飛び交いました。しかし、実際にはそこまで深い意味合いは無いと思われます。
個人的にはこの『2008年ご来光モデル』辺りから代表のユニフォームがあさっての方向に進んでいるのでは?と疑問を持つようになりました。おそらく、アディダス・ジャパンのデザイナーさんが必死に試行錯誤して生み出したデザインだと思います。それを安易にダサい!と否定するのは失礼かとも思いますが・・・
それでも・・・新しいデザインを目指そうとするあまり無駄に凝り過ぎてしまったのかな?という印象を受けます。代表のユニフォームは基本的にシンプル=ベスト!という意見が多数を占めます。ジャパンブルーの濃淡を変えたり、デザインにワンポイント加えたりするのは有りでしょう。しかし、ご来光シャワーを股間から発光させるのはぶっ飛びすぎてる気がします!
アウェーVer・ホームVer 上下の組み合わせ
評判の悪いユニフォームほどアウェーのデザインはカッコよかったりします。シャツ白、パンツ白の上下白バージョンはいい感じです!ヘソから伸びるご来光シャワーも影のようなコントラストに見えてクール!歴代のアウェー用ユニフォームの中では筆者のお気に入りです。
ホーム用で上下青の組み合わせは色合いが新鮮で素敵です。高校サッカーの名門、清水東高校の伝統的な青一色のユニフォームを彷彿とさせる渋さと爽やかさを持ち合わせています。ジャパンブルーの濃淡を明るめにするだけでここまで印象が違うものなんですね!
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