ホストクラブとは男性従業員が女性客の隣に座って接待をする飲食店。主役はあくまでもお客様である女性です。ホストは女性を良い気分にさせて喜ばせるのがお仕事です。「イケメン!色恋トーク!枕営業!自分の持つ武器を駆使して女性を満足させてみろ!」という成果主義の特殊な世界。そんなファンタジーワールドに迷い込んだ僕のホスト体験記を告白します。
秘密の契約を交わしたキャバ嬢の店に向かう
渋谷の出会い喫茶で知り合ったキャバ嬢のユカさん(仮名)と秘密の契約を交わした自分。その契約とはお互いの店に通い合って(キャバ⇒ホスト⇒キャバ⇒ホスト)指名客に成りすまし、お互いの売上を伸ばそうという作戦です。
契約を交わした翌日、ユカさんからメールが届きました。『私のお店は歌舞伎町の風林会館の近くにあるセクレ。木、金、土の7時に入ってるからよろしくね!』という内容。要するに指名客として店に来てくれという催促でした。風林会館は『夜のクラブ活動のメッカ』と呼ばれ、新宿のキャバクラやホストクラブが集中していることで有名です。
ユカさんの勤めるキャバクラは高級店だった
田舎から上京した僕にとって歌舞伎町は物騒な場所。歩いてるだけで緊張します。さらに風林会館周辺は黒服を着たキャッチの人が熱心に客引きしてるエリアです。携帯メールを見ながらセクレという看板を探していると、さっそくキャッチの人に声をかけられました。
「はい、お兄さん!そのスカウターで探してるお店はどこかなぁ?」スカウターってのはおそらく携帯のこと。「あの、セクレっていうキャバ探してるんですけど・・・」キャッチの男に案内されてセクレに入店すると、そこは大理石のような真っ白いタイル張りの高級キャバでした。
高級キャバのメニューの値段に面食らう
テーブルに案内されると、5分くらいしてユカさんが現れました。「本当にきてくれたんだ!嬉しい!」的なノリで歓迎してくれました。「これも仕事だからね。分かってるだろ?」と契約の話を確認すると、「うんうん、私もイナバさんのお店行くからね!」と調子よく返事が返ってきます。
僕 :「なんか、高そうな店だねぇ」ユカ:「そんなことないよ。ねえ、何頼む?」
僕 :「普段は飲まないからウーロン茶でいいや」ユカ:「えぇ?つまんないね、じゃぁ私が飲んでもいい?」
ユカさんはボーイの人にお酒を頼んで1人でグイグイ飲み始めました。10分も飲むと目が座って酔っ払い出し、ゲラゲラと笑いながらのろけ話を始めます。
ユカ:「私さ、好きなホストができちゃって、その人に貢ぐためにキャバしてるんだぁ!」
僕 :「へぇ、そうなんだ・・・」ユカ:「あ~ぁ、お腹すいちゃった!ご飯頼んでもいい?」
ユカさんはチャーハンや中華スープなど料理をどんどん注文し始めます。しょうがないな~と思いつつ、料理のメニュー本を開くとビックリしてウーロン茶を吹き出しました。
・チャーハン :3,000円
・中華スープ :2,000円・フルーツ盛り:5,000円
完全にボッタくりやないかーー!
キャバの料理は高いと知ってたけど、まさか・・・これほどとは???
完全に酔っ払って暴走するキャバ嬢
僕 :「なぁ、ちょっと頼み過ぎじゃないの?」
ユカ:「いーじゃん、これくらい!」
上機嫌で酒を飲みながらバクバクとチャーハンを食べてケラケラ笑うユカさん。もはやキャバ嬢の枠を超えた酔っ払いです。食べたい物を食べて、飲みたい物を飲んで、話したいことを話す腐った女です。
ユカ:「ちょっと、お手洗いに行ってくるねー」
化粧室に入って10分後・・・テーブルに帰ってくる気配はありません。心配になって見に行くと、洗面台の前でゾンビの死体のように倒れているユカさんを発見しました。
僕 :「おいおい、大丈夫?」
体を揺すっても反応がありません。泥酔したまま眠ってます。
キャバ嬢A:「ちょっと、どうしたの?」
異変に気がついた別のキャバ嬢がユカさんの介抱に向かいます。
キャバ嬢A:「ねえ、駄目だったら変わろうか?」ユカ:「だ、大丈夫です・・・まだできま・・・す」
先輩キャバ嬢の声に気がついたユカさんは、重い腰を持ち上げてテーブルに戻ります。
僕 :「もう無理じゃない?今日は帰るよ」
ユカ:「待って!今、帰られたら仕事できないよ。あと1時間で閉店だからお願い!」
すがるような目で訴えかけるユカさん。泥酔状態で接客できないという理屈は、ホストをしてる自分にも理解できます。仕方なく閉店まで付き合うことになったものの、ユカさんは虚ろな目でソファーにどっかり腰を降ろし、閉店まで無言のままでした。
会計のレシートを見て吹いた!
会計時・・・ボーイから渡された請求書を見て泡を吹きました。
バインダーに挟まれたレシートには84,000円と記されていたのです!
8万円に消費税5%でプラス4000円てこと???なんという適当な算出なんでしょう!!
時間とサービスを計算して出された金額とは思えません!
僕:「これも仕事さ、フッ・・・」
苦笑いしながらカードで精算します。もう完全にバカ!丸め込まれたと思いながらも、この投資が戻ってくることを信じて店を出ました。ホストを始めて約2ヶ月・・・ガールズバー、出会い喫茶、キャバクラと渡り歩いて30万以上の借金が残りました・・・・。
最終更新:
ockn1006
な…生々しいです。。笑
ユカさんはなんかいろいろ心配ですね。。
夜の世界の頂上は貢がれる男のためにあるんでしょうか…
naoki1014
ユカさんはエステの仕事の内定を蹴って、キャバ嬢になった人です。
ホストの為に就職を蹴るなって、完全にホスト狂いだと思いました・・・
夜の世界の頂点はホストです。女がホストに狂うと何百万、何千万も平気で貢ぐ人もいるそうです。信じられないような本当の話です。