東日本大震災・復興支援リポート「600年の歴史。雄勝硯の伝統を守り続けていくために」

iRyota25

公開:

4 なるほど
5,519 VIEW
1 コメント

取材時間が終わりに近づいた頃、市雄さんが力を込めて話してくれたのは、機械のこと。加工を楽にスピーディにしてくれる機械に対しても、工夫や取扱いの注意が重要だという話だった。

市雄さんは震災前には木工用の工作機械を自分で改造して使っていたそうだ。現在の機械でも、使い方(母材の送り方など)ひとつで、すぐに刃がダメになってしまう。「たとえば、この刃は同心円の模様を付けるのに使うものなんだが、回転させて使うから刃の内側と外側で石に当たるスピードが違う。そういう細かいところを考えた上で、製品の加工を工夫する考え方が大切だと、俺は思うんだよ」

雄勝に残ったベテラン工人は、ものづくりの心をもった頼もしい人だった。

雄勝硯の「伝統継承」を応援しましょう! [関連ページ]

 東日本大震災・復興支援リポート 「雄勝硯の伝統を継承していく若い力」
potaru.com
 東日本大震災・復興支援リポート「雄勝硯の伝統継承を応援しよう!」
potaru.com
 東日本大震災・復興支援リポート「雄勝硯の伝統を守る工人・遠藤市雄さん」
potaru.com
 復興を目指すお店リポート 石巻「雄勝硯(おがつすずり)生産販売協同組合」
potaru.com
 雄勝についての「ぽたるページ」
potaru.com
 ▲「復興支援ベース」に戻る
potaru.com

●TEXT+PHOTO:井上良太(株式会社ジェーピーツーワン)

最終更新:

コメント(1

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン

  • H

    habihabi64

    お手元を拝見すると、手も指も今まで町の伝統工芸を守り続けた力強さやエネルギーを感じます。ここから先へずっと多くのひとへ作品を届けてほしいです。