女川の港を眺めながら、おいしいコーヒーをいただけます
津波で大きな被害を受けた女川にある「出会いのスペース」をご紹介します。場所は町なかにまるでお城のようにそびえる女川町立病院(女川町地域医療センター)の駐車場。お店の名前は「おちゃっこクラブ」。このお店の「出会いパワー」はハンパじゃないんです。
なにしろ、ドアを開けて中に入ってびっくり。1年と少し前、女川町から伊豆にご招待したことがある岡利恵さんがカウンターの中にいたのです。「あの節はおせわになりました! お元気でしたか」
まさかこんな風に再会するとは!
女川町で唯一といっていい医療機関である町立病院の駐車場にあって、仮設商店の並びには薬局もあるから、ちょっとした時間に立ち寄るお客さんが多いそうです。
「だから、お客さん同士でも『久しぶり!』、『元気だった?』って出会う人がけっこういますね」
なるほど納得のロケーションです。
「あ、あれ、旦那の。震災の直後、友達から何がほしい?って言われて、『安全靴』って答えたら送ってくれたんだ」
旦那さんは友人からの寄せ書きが書かれたままの状態で、実際に靴をはいて震災直後の女川で活動していたそうです。
こんなところにも、人と人のつながりがあるのです。
さらに、お店の外のバルコニーでは岡さんが撒いたシリアルに小鳥たちがやってくるので、スズメやセキレイなど小さな生き物との出会いも。
極め付きはこれ。バルコニーでうだうだしてから店内に戻ると、店の奥の復興グッズコーナーに見覚えのある後姿。
ダウンジャケットの背中をつんつんとつついて、振り返って、顔を合わせて、
「わー、なんでここにいるの?!びっくりしたー」
石巻を中心にたくさんの笑顔を撮影している写真家の平井慶祐さんでした。Facebookでは東京に行ったり松島に行ったりしていたみたいなので、まさか女川で会えるなんて、こっちもびっくりです。
しかも、松島の桂島での浜辺のクリーンアップ活動に来ていた増田智明さん(広島出身の26歳)ともその場で知り合いに。
《おちゃっこクラブのおすすめメニュー》
・コーヒー 300円 (マシンで1杯ずつ挽きたてです) ゆず茶、エスプレッソ、アメリカンも300円
・ライスカレー 400円 (役場の人たちに大人気)・ナポリタン 400円 (「まだある?」と引っ張りだこ)
・玉こん 100円・コーラなどの瓶飲料 150円
・ソフトクリーム 250円
おちゃっこクラブ女川町鷲神浜字堀切山51-6
090-9422-824810時頃~17時頃(季節によって多少変化します)
不定休(ほぼ毎日営業しています)
●TEXT+PHOTO:井上良太(株式会社ジェーピーツーワン)
最終更新:
habihabi64
コミュニティハウスっていいですね。約束をしていないのに、偶然ばったり会って、用がなくてもフラッと行ったり、気軽に見知らぬ人ともお話ができて、人と人がリアルにつながって、都会の喫茶店にはないコミニケーションと出会いがたくさんそこにはありそうで。。メニューもリーズナブル!!青い海も素敵です。
iRyota25
「おちゃっこ」の文化がある東北の力だと思うんですよね。知らない人でも、ちょっと知り合っただけでも、「まあ、お茶でも飲んでけ」。
伊豆の田舎でも、薩南諸島の方でも似たようなことを経験したことがあるから、日本の原風景みたいなものなのかも。「飲んでけ」って声をかけられるとうれしいんですよね。
pamapama
写真に見える海がきれいで複雑な気持ちになりますが、やっぱりきれいです。
「おすすめメニュー」の中の「玉こん」がそそりますよね。
iRyota25
玉こんもおいしいけど、ぜひ試していただきたいのがナポリタン。ミートソースとケチャップを使った(たぶん)、おいしくてどこか懐かしい味わいです。
玉こんに注目されるpamapamaさんなら、きっとお気に召してもらえると確信します!