このことが発端となり、岩手県宮古市と多良間島は友好と親睦を深め、今では姉妹都市として交流を図っています。漂着した場所は宮古市の森公園となり、謝恩の碑は宮古市から感謝の気持ちを込めて送られました。
文化に親しむ
八月踊り(ピトゥマタウガン、土原ウガン)
人頭税に苦しめられた時代、人々が互いに完納をねぎらうために、さらには翌年の豊作を祈願し、始められたお祭りです。これは今なお続いており、旧暦の8月8日~10日は老若男女が集って数々の踊りを披露。特に赤・青・黄の鮮やかな民俗衣装が何とも印象的なのです。島内から幅広く参加を募っているのか、緊張した表情で披露する踊りや、生まれたての赤ん坊とおじいの組み合わせでの踊りなど様々。つい笑ったり盛り上がったりしている様子を見ると、島の人々に大切にされている祭りだと感じることでしょう。
ちなみにウガンとは八月踊りを奉納する場所。中央に踊りの舞台があり、それを囲むように観客が集まります。ピトゥマタウガンは塩川集落の八月踊り、土原ウガン仲筋集落の八月踊りの奉納に使用されます。
タラマグチ
現地へ訪れる前後には気づくかもしれません。多良間島に関する資料や看板を眺めると「プギィ゜トプリ」「アガリ゜アカダン」「ウプドマリ゜」などといったいように、小学校ではまず学んでいない位置に半濁点が付いた表記を見かけるはずです。日本語表記では困難な特殊音なのですが、多良間島の方言=タラマグチにはこういったものがいくつかあります。ネイティブなものだと、島外の沖縄県民でも聞き取りが困難なほどだとか。今でこそ、島民の方も観光客にもわかる様に話してくださるそうですが、同じ日本ながら異国のような言葉を体感するのも楽しいかも知れません。これについて知るには現地の方の協力が不可欠。ここで交わすコミュニケーションもまた、旅の思い出になるはずです。
施設を楽しむ
ふるさと民俗学習館(場所)
八月踊りやタラマグチなど、そのままの文化をそのままに残す多良間島。そのため、島はその雄大な自然のみならず、伝統や文化に対しても注目を集めます。この民俗学習館はそのニーズに応える形で建てられたもので、島の歴史と暮らしに関するあらゆる資料が集められています。タラマグチの勉強はこちらにて。名物館長の講義も必見。
多良間島の情報あれこれ
【名 称】
多良間島(たらまじま)
【所在地】
(地図)
【面 積】19.73㎢
【周 囲】
19.0km
遊 び
ダイビング、海水浴、シュノーケリング、海中遊覧、サイクリング、トレッキング、キャンプ
食べる
黒砂糖、すいか、バナナ、ヤギ肉、牛肉
郷土料理
ヤギ汁、島豆腐チャンプルー、パナパンビン(揚げ菓子)、ウーヤキガース(揚げ菓子)、たらまんぽー(黒糖菓子)
変わりモノ
八月踊り、風水村落多良間
お土産に
黒糖、パナパンビン(揚げ菓子)、ウーヤキガース(揚げ菓子)、たらまんぽー(黒糖菓子)、たらま牛汁、ヤギ汁、牛すじの味噌煮込み、天日塩
う た
多良間シュンカニ、たらまゆー、あんだやーぬ按司、多良間の子守唄、これとこれと、世直れが、中に立つ道、正月のエーグ
島内のルール
島にキャンプ場はないがキャンプは可能。三ツ瀬(ミッジ)公園、宮古市の森公園、ふるさと海浜公園など。使用時には村役場へ一言伝えておくこと。
多良間島へのアクセス
飛行機を利用する
宮古空港~(20分)~多良間空港
宮古空港へは東京(羽田)、大阪(関西)、那覇、石垣より
船を利用する
宮古島・平良港~(2時間)~多良間島・普天間地区
宮古島へは【飛行機】、【フェリー】
平良港へは【フェリー】、【バス】
(島プロフ一覧)
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