「お坊さんが大勢来たから坊勢島?」
家島諸島の一角を成し、瀬戸内海の島々では唯一人口が増えているという、活気のある島が坊勢島です。名前の由来に関しては諸説ありますが、一説には883年に比叡山の寺から覚円という僧侶が流刑となって坊勢島にやってきたとき、覚円を慕った弟子たちもたくさん付いてきたことからこの名がついたそうです。要は「お坊さんが大勢来たから坊勢島」だったとか。 人口増に加え漁業が盛んで、現在も”勢い”のある島であることは間違いないでしょう。量、金額ともに県内では一番の水揚げを誇り、釣り客やグルメ客が多く訪れます。その秘密は播磨灘に面している土地柄。ものすごく激しい海流によって、魚の身が引き締められているのです。最近ではさらに島の魅力を発信しようと、新たな特産品の開発(NPOいえしま)やオンラインショップ(坊勢漁業協同組合)の立ち上げなど、余念がありません。
JR姫路駅からもほど近く、アクセスの良さも抜群。たまの休日、たまの贅沢は家島諸島で。
坊勢島の見どころ
景色を楽しむ
弁天島(神権さん)
船の発着する奈座港から2~3分程度の距離にある小島です。岩山の上には漁師の守護神でもある海神・竜神・弁財天が祀られており、赤と薄青色の鮮やかな橋で渡ることができます。橋も含めて外から眺める風景がなかなか。写真を撮りたくなります。通称「神権さん(じんごんさん)」とも呼ばれている弁天島ですが、実はちょっとした伝説もあります。
「神権(じんごん)伝説の島」(坊勢島)
昔、掟破りの荒漁ばかりする漁師と、利発で優しい娘が住んでいた。ある日父親は漁に出て魚を溜め込んだが、その魚の中に龍神の使いがいることも知らず、大漁々と喜び勇み港を目指して櫓をしならせていた。やがて港の入り口にさしかかったところ、一天にわかに黒雲がおおい、轟々とうなる波風と横なぶりの雨の激しい嵐に見舞われ、舟が転覆寸前になった。岸にいた娘は、「この嵐は無法な漁による龍神のたたり、早く魚を海に返して」と叫ぶが父は聞き入れず、娘は父の命を助けようと龍神の御霊を鎮めるために自ら海に身を投じたところ、水煙が天を貫いて竜巻がおこり、そのあと嵐はうそのようにおさまって、そこに美しい小島が現れた。
( 社団法人 全国漁港漁場協会「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」資料より引用)
坊勢寺跡
坊勢島では唯一家島十景に数えられる寺跡。先述した僧侶・覚円が配流された場所として知られ、その往時をしのんだものとも言われています。坊勢島港より6分程度の場所にあります。
恵美酒神社
景色の良い高台にある神社。歴史も長く、島の人々に親しまれてきました。特筆すべきは毎年11月上旬に行われる「秋まつり」。屋台や子供みこしの練り出しが行われ、島民総出で盛り上がります。坊勢島港から10分程度。海浜公園 島の西側にある、白い砂浜の小さな人工海水浴場です。7~8月にはマリンスポーツや日光浴が楽しめます。
食を味わう
天晴水産
家島町ではグルメの王様とも言われるワタリガニをはじめ、瀬戸内海の恵みを存分に受けた海の幸を加工し、販売しています。ちりめん、しらす、干しえび、佃煮、干物・・・島の贅沢が勢ぞろい!
(公式HP)
坊勢島の情報あれこれ
【名 称】坊勢島(ぼうぜじま)
【所在地】
兵庫県姫路市(地図)
【面 積】1.87㎢
【周 囲】
11.9km
遊 び
散策、サイクリング、海上釣堀、釣り、海水浴、ヨット、カヌー
食べる
ワタリガニ(ぼうぜガニ)、岩牡蠣、丸はぎ、あしあか海老、白サ海老、あかした、のり、ちりめん、干しエビ、みかん
郷土料理
かに鍋
変わりモノ
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お土産に
のり佃煮、炭火焼あなご、あじ一夜干し、黒メバル煮つけ、いかなごくぎ煮、ちりめん、海産干物(干えび、干ガレイ、干サヨリ)、タチウオのみりん干し
マスコット
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う た
恋港家島、家島音頭
島内のルール
一般乗用車乗り入れ不可
坊勢島へ行く
船を利用する
JR姫路駅~(バス25分)~姫路港~(30分)~坊勢島
坊勢汽船株式会社(運航時刻表、公式HP)ラピート桂(運航時刻表:姫路市公式HP内)
姫路港へは姫路駅南口より【バス】
(島プロフ一覧)
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