いよいよ、ロンドンオリンピックの開催日が近づいてきましたね。夏季オリンピックとしては第30回目となる記念の大会です。各国の代表選手がどのような活躍を見せるのか、想像するだけでも楽しいですね!今大会で注目度の高い選手を紹介するこの企画。今回は日本女子サッカー五輪代表、田中明日菜選手をクローズアップしてみたいと思います。
ディフェンス面のユーティリティ性が期待される
今年6月のスウェーデン戦で宇津木瑠美選手が右膝を負傷して代表を離脱したことは、少なからずチームに影響を与えています。ボランチまたはセンターバックのバックアップとしてベンチ入りしていた宇津木選手の代わりを誰が務めるのか懸念されていましたが、佐々木監督はこの役割を田中選手に任せたようです。クラブチームでは主にボランチとして出場している田中選手ですが、センターバックやサイドバックとしても遜色のないプレーを見せる守備のユーティリィープレーヤーです。
守備的ボランチとして高いプレー水準を持つ
A代表でもボランチでのプレーがすっかり板に付いてきたように感じます。澤選手の体調が万全ないというチーム事情から、後半の途中で阪口選手とボランチでコンビを組む機会が増えました。阪口選手が攻撃的な位置にポジションを取り、田中選手はその周りを衛星のように動きながらアンカーの役割を果たして攻撃の芽を摘み取ります。危機察知能力に長けており、ペナルティエリアの一つ前で危険なスペースを消し去ります。
ポジショニングの巧さも秀逸で、味方選手と絶妙な距離を保ちながら攻撃をサポート。ワンタッチ、ツータッチで小気味よくボールをさばき、中盤の繋ぎ役として攻撃にリズムを生み出します。足元の技術に優れており、パスミスが少ないのも大きな特徴です。中盤のバランサーとして攻守の起点になれる数少ないプレーヤーだと言えるでしょう。
セットプレーでの高い得点力
ディフェンダーでありながら、国際Aマッチ15試合3得点という高い得点力を誇ります。特にセットプレーからの得点感覚に優れていて、コーナーキックからクロスボールの競り合いで生まれたこぼれ球に鋭く反応してゴールを奪います。ペナルティエリア付近からディフェンスの裏へ抜け出すプレーも得意で、味方のフリーキックに反応してオフサイドラインの網を潜り抜けると、巧みなトラップから精度の高いシュートを放ってゴールに迫ります。天才的とも言われるポジションセンスとゴールへの嗅覚は驚異的です。
総括
守備的なボランチとしての能力は代表チームでも一二を争う力を持っていると思います。怪我や累積警告で出場停止の選手が出た場合、バックアップメンバーの中ではファーストチョイスとなる存在でしょう。一点を争うゲームになった場合、試合終盤で守備固めでの起用も考えられます。ロンドンオリンピックでは、勝利の鍵を握るプレーヤーの一人だと思います!
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