大昔は人が住んでいたらしい
海がない県、長野県の野尻湖に浮かぶ島。その名の通り外見が琵琶の形をしています。 かなり小さい面積でありながら、100種以上の植物があると言われており、 多くの樹木が自生していることから夏でも比較的涼しい島です。島内からは縄文・弥生時代の石器や土器が出土した過去があり、かつて大昔は人が住んでいたと考えられています。
とは言え、それほど広い島ではないので、現在は無人。それでも行楽のシーズンは、多くの人々で賑います。
琵琶島の見どころ
景色を楽しむ
野尻湖
海ではなく、湖に浮かぶ琵琶島。その琵琶島を囲んでいるのが野尻湖です。ナウマン像の化石発掘や国際的な避暑地としても知られ、休日や夏休みは多くの観光客で賑わいます。また、キャンプでよく歌う『静かな湖畔』のモデルは野尻湖だと言われています。野尻湖は諏訪湖に次いで長野県内では2番目に大きく、水上スポーツも盛ん。琵琶島で参拝する前後は野尻湖で遊ぶべし!
宇賀神社
宇佐美定行の墓
宇賀神社のすぐ近くにあります。上杉謙信の重臣として仕えた宇佐美定行ですが、同じく謙信に仕える政治的手腕に優れた優秀な長尾政景がいました。謙信も信頼を置く政景でしたが、彼はたびたび謀反をたくらんでいたため、忠実な重臣であった定行にとっては由々しき問題でした。もし、実際にまた謀反が起こったり、逆に謙信がそれを諌めたとしても、団結が危うくなるうえ、謙信の将としての信頼も揺るぎかねないと考えた定行は、政景を船遊びへと呼び出します。謀反について注意を促した定行でしたが、政景は一切聞く耳を持たなかったため、喧嘩が起こりました。最後は定行が政景の腰に抱きつき船は転覆。定行は上杉家を守るため、自身を犠牲にして政景と共に水死しました。その重臣の想いに感激した謙信が、琵琶島に墓を設け、定行の霊を弔ったと言われています。 ※ このエピソードは宇佐美定行という名で通っているが、歴史上、上杉謙信に仕えた人物は宇佐美定満である。一般的には定満と定行は同一人物として知られているが、定行は定満をモデルとした架空の人物である。上杉家公式の武将列伝とも言える『上杉将士書上』にて、定行は架空の人物として触れられている。
詳しくは・・・『Vol 9. 上杉家軍師 宇佐美定満と定行』
ノジリボダイジュ
樹齢200年以上と考えられているノジリボダイジュという固有種が見られます。特に7月には薄黄色の花が咲き、訪れる観光客を楽しませてくれます。
琵琶島の情報あれこれ
【名 称】
琵琶島(びわしま)
【所在地】
(地図)
【面 積】0.02㎢
【周 囲】
0.7km
遊 び
クルージング(ランチ、ティータイム、サンセット)、観光遊覧船、免許不要レンタルボート、カヌー、ウェイクボード、水上スキー、ヨット、ウィンドサーフィン、釣り(ハヤ、フナ、ヒメマス、わかさぎ)
※全て野尻湖にて遊べるもの
食べる
ブルーベリー、山菜、ルバーブ、根曲がり竹、とうもろこし、高原野菜(信濃町)
郷土料理
霧下そば(信濃町)
変わりモノ
黒姫イワナ、鯉料理(信濃町)
お土産に
山野草茶、ルバーブジャム(信濃町)
う た
東京高等学校大正十五年水泳部歌 『野尻湖の歌』
琵琶島へのアクセス
遊覧船
野尻湖遊覧船ボート乗り場~琵琶島
野尻湖までは【JR】【タクシー】
(島プロフ一覧)
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