昨日のお言葉「母の涙に色はない」

Rinoue125R

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~ 昨日のお言葉 2012年4月25日 ~

「母の涙に色はない」

フロリダ州サンフォードで、丸腰の黒人少年を射殺した自警団員が1カ月以上も逮捕されなかった事件について、全米で「人種差別だ」との怒りの声が上がっている。産経新聞≪米、黒人少年射殺事件の波紋…厳然と残る人種差別問題≫(2012年4月25日)が伝えた。

「17年で命を散らしたあなたに私たちは永遠に寄り添い続ける」。白人富裕層が多く住むサンフォードの現場に立てられた十字架には、友人たちの寄せ書きが添えられている。

冒頭の言葉は、事件を受け、人種の垣根はないことを訴えるTシャツに記されたもの。

「母の涙に色はない」

Tシャツは千枚以上が売れたという。

自警団員は今月中旬になって第2級殺人容疑(計画性の薄い殺人罪)で逮捕されたが、23日未明までに保釈されたという。

「トレイボンが白人だったら、殺されただろうか。自警団員が黒人ならすぐ釈放されただろうか」という市民の声も紹介された。

事件後、オバマ大統領が「私に息子がいたらトレイボンに似ていただろう」と述べ、遺族への同情を示したこと。これに対して、共和党の大統領選候補のひとりギングリッチ元下院議長が、少年の死を取り上げたオバマ氏の発言を「恥ずべきだ」と指摘したこと。

黒人と白人とで事件報道への関心に大きな開きがあることなども伝えた。

殺された男子高校生、トレイボン・マーティンさん(当時17歳)の母親が流す涙に、改めて思う。

「母の涙に色はない」

◇参考記事:米、黒人少年射殺事件の波紋

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