沖縄で食べまくり!その1

gontake45

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旅行記を書こうとすると結局全部食べ物の話になってしまいます。どうせならそれに特化しちゃえ、と思って残しておくことにました。今回の行き先は沖縄の「牧志公設市場」です。

飛行機の窓から見下ろす海の色を見て、沖縄が近いことはすぐにわかった。まもなく那覇空港へ降り立つと、早速レンタカー会社のひとを探す。大手レンタカー会社はマイクロバスで迎えに来ていて全員がそろうまで出発しないが、私たち夫婦が頼んであるのは小さな会社だったので、ウチともう一組だけを乗せ、レンタカー屋へすぐに向かった。

拍子抜けしてしまうほどの簡単な手続きをして、早々と目的地を目指す。そこまでは国道をまっすぐ走るだけなのだが、カーナビ初体験の私はうれしくて、その指示通りに走ってみることにした。あれれ、「通るべき国道」からどんどん遠ざかる。標識には「高速道路」というグリーンの字が目立つようになってきた。どうやらナビのヤツは渋滞を避けようとしてか、私たちを高速道路に乗せようとしているらしい。

沖縄の道路事情をナメていた私は、沖縄に高速道路があるのを知らなかった。しかし高速道路は景色がつまらないのが相場なので、一般道に戻って最初の目的地「国際通り」へ向かうと、すぐに着いた。泡盛や沖縄特有の焼き物、琉球ガラスの食器などを余裕の表情で眺めてはいたが、実はもう空腹が限界まで来ていた。国際通りから少し脇へ入って「牧志公設市場」へ潜り込んだ。9月の沖縄は散策するには暑すぎる。

本州では目にすることのない色鮮やかな魚、あらゆる部位まで食べ尽くす勢いの様々な豚肉製品など「地元密着の市場」の雰囲気はプンプン漂っている。しかし、今や有名観光スポットになっているからだろう、店のおばちゃんの「商売っ気たっぷりな感じ」がちょっとツラかったので、それを振り切って食堂が並ぶ2階へ上がった。とても混んでいる2軒と、まあまあ客のいる2軒、客はまばらな数軒。「どれが、より地元っぽいか」を選ぶのは難しかったので、あえて一番混んでいるところへ入ってみた。

沖縄へは何度も来ていて余裕たっぷりな妻に注文を任せた。ビールは当然オリオンビール。まずはゴックンとひと口。沖縄でしかも昼酒ってうまーい!活気に満ちあふれていて、むしろ怖いくらい(給仕の女の子の声が小さいと、奥の男性が「返事ぃー!」と怒るのだ)の厨房からすぐにやってきたのは、もやしの炒め物「マーミナーチャンプルー」。

ここで、沖縄料理をあまり食べたことがない人に紹介しておこう。「ゴーヤチャンプルー」に代表される沖縄料理には、「さっぱりしていて味は薄め」という印象があるのではないかと思う。「暑いところの料理なんてテキトー」くらいの認識が。しかし、しっかりと味を付ける豚の料理はもちろん、一見、味のあまりなさそうな炒め物も、実は非常にしっかりとした「ダシの旨味」を感じることが多い。さらに塩もおいしい沖縄だから、色はさっぱりと薄くとも、味はバッチリなのだ。

このマーミナーチャンプルーしかり。脂っこくもなく、味も濃いわけではないのにうまい。細切りのスパム(アメリカの豚加工食品)と、沖縄特有の固い島豆腐もアクセントとなって、オリオンビールがクイクイ入って行く。

「ゆし豆腐」。「くみ出し豆腐」のような、まだ柔らかい状態の豆腐が入った汁。これまた非常に優しい味わいなのだが、旨味はしっかりとしていて、つゆもおいしくいただける。おいしい豆腐じゃないと、この料理は成り立たないだろう。

そして「沖縄そば」。豚骨も使ってあり、旨みも濃いのにあっさりしているから大好きな一品。やっぱりうまい!市販のものを取り寄せて家で作ることはできるが、実は中に入っているカマボコが影の主役で、これまた旨味の強いこのカマボコがないといまひとつ沖縄の雰囲気が出ない。それに、「コーレーグース(泡盛に島唐辛子を漬けたピリ辛の調味料)」を数滴ふって食べると、また何とも言えない、辛くてさわやかな風味が増す。

どれもやさしい味なのに、なぜこんなにビールが進むのだろう。オリオンビールはするするとカラダに吸い込まれていった。  

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