戦争の足音の中にあった昭和三陸津波 iRyota25 2016.02.26 3 7,981 0 1933(昭和8)年3月3日午前2時31分――。 その時刻、三陸一帯はうっすら小雪に覆われ、氷点下10度前後の厳しい寒さのなかで寝静まっていた。そこに突如として襲ってきた震度5の強震であった。 「人々は夢もなかばに驚いて起き出て、あるいは陰惨の空を仰いで、あるいは海を臨ん
津波実話・悲話・奇譚。繰り返される物語 iRyota25 2016.03.04 3 7,477 0 これからご紹介する物語がいつの出来事だったのか、読んで想像してみてほしい。 濁流の中に病身の兄を護る 下閉伊郡山田町の佐藤コツルさん(25)は、津浪だ!という声に驚いて、永らく病床にある兄を背負うてようやく家を出たが、その時はもう漫々たる水が前後に迫っていた。
ひなまつり、七段飾りの兵隊さん iRyota25 2017.03.02 3 2,397 0 明日はひな祭り。東北でも古い町並みを中心に昔ながらのひな祭りを再現するイベントがたくさん開催されている。岩手県の南の方でいえば、遠野でも大迫(おおはさま)でも石鳥谷(いしどりや)でも千厩(せんまや)でも。陸前高田のように震災で町がまるごと流されてしまったと