EQ(Emotional Intelligence Quotient)とは「感情をうまく使う能力」であり、著者は書籍の中で「感じる能力、人の気持ちをわかる能力」と言っています。
EQは「嬉しい」とか「悲しい」とか「イライラする」と感じることに加えて、それをしっかりと自覚していることが重要です。感情を自覚していなければ、それをうまく使うことができないからです。
従来IQ(知能指数、考える能力)が高い人材がビジネスで成功すると考えられていました。しかしIQがいくら高くてもビジネス社会で成功しない人もいます。
ビジネスパーソンを対象にした広範な調査結果から、ビジネスで成功した人は「自分の感情の状態を把握し、それを上手に管理・調整するだけでなく、他者の感情の状態を知覚する能力に長けている」という結果でした。
感じる力であるEQは、考える力であるIQよりも先に機能するため、まずEQが重要となってきます。
著者は、変わりにくい性格で悩むより、変えやすい感情に注目し、EQを開発することを勧めていますが、それだけでは表層を変える一時的なものであると言われることもあるようです。
そこで「EQを発揮し続けることで性格も変えることができる」というEQ理論の進化系のPI理論(Personality Intelligence)についても紹介しています。
自分はこの書籍を読むまでEQという言葉自体を知りませんでした。まずは、「感じる」ことが、EQやIQを発揮する上で重要となってくることが分かりました。自分が持っているパフォーマンスを最大限に発揮するため、「感じる力」を磨いていきたいです。
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