8月7日から始まる甲子園大会の組み合わせが決定しました。
夏の甲子園は7日から15日間、高校球児の聖地『甲子園球場』で行われます。
甲子園は春と夏の2回行われますが、春と夏では大きな違いがあるのです。
まず『センバツ』と呼ばれる春の甲子園はその名のとおり、選ばれた学校のみが出場できます。一方、夏の大会は各県の優勝チームが甲子園に出場します。47都道府県に対して参加チームが49校なのは、北海道と東京は2チーム出場するからです。これは優勝と準優勝チームではなく、あらかじめ北海道は南と北、東京は東と西に分かれて大会が行われ、それぞれの優勝校が甲子園に出場します。
そしてもう1つ大きな違いは対戦相手を決める抽選方法です。
春の大会ではごく普通のトーナメント方式を採用しますが、夏の大会は『全試合抽選方式』を採用しています。これは試合日程などからチームによって有利不利がないように考えられた方法で、試合が終わるごとに次の対戦相手を抽選で決める方法です。
つまりは今日の抽選会で決まったのは初戦の対戦相手だけということなんです。
初戦の組み合わせ
常葉菊川の相手は熊本県の秀岳館
静岡県の代表校は常葉菊川高校です。優勝が決まった次の日に森下監督が退任発表、そして数時間後には続行が決まるという、なんとも言えないドタバタ劇があり大会前から大きな話題を呼びました。
そして今日の抽選会、常葉菊川の抽選番号はかなりあとの方でしたが、対戦相手がまだ決まっていないところに入りました。この時点でまだクジを引いていないチームはかなり少なかったのですが、履正社や秀岳館といった強豪校が残っていました。
数分後、決まった対戦相手は、なんと秀岳館でした。秀岳館は今大会は『3強』と言われている中の1校です。3強とは大阪の履正社、神奈川の横浜、そして熊本の秀岳館です。秀岳館は今年の春のセンバツでベスト4に進出した強豪校です。
1回戦屈指の好カードとなったこの対戦。大方の予想は3強の一角でもある秀岳館なのでしょうが、静岡県予選を見た限り常葉菊川もかなりのチームです。秀岳館相手でも互角の勝負をするとみています。秀岳館対常葉菊川は大会6日目（12日）の第4試合です。
チーム打率.197のチーム
秋田県の大曲工はチーム打率.197です。甲子園に出場するチームのチーム打率はほとんどのチームが3割を超えています。たまに2割台のチームもありますが、2割以下のチームは記憶にありません。
大曲工は秋田県大会で5試合行っていますが、そのうちの2試合がわずか2安打で勝っています。
そしてこの大曲工が初戦で対戦するのは、高橋昴也（こうや）くんの花咲徳栄（埼玉）です。高橋くんはMAX152キロ、プロも注目するサウスポーです。埼玉県大会では37イニングをなげて52奪三振。この大会1点も取られずに甲子園に乗り込んできました。5回戦の滑川総合戦では6回参考ながら完全試合も達成しています。
このプロも注目する剛腕ピッチャー相手にチーム打率.197打線がどう戦うのか注目です。何度も言っていることですが、一発勝負の高校野球では何が起こるかわかりません。わずか2安打でも2試合勝ってきたチーム。不気味ですね。
両者の対決は大会4日目（10日）の第4試合です。
甲子園は8月7日の日曜日から
昨年は高校野球100年という記念の年で例年にない盛り上がりを見せました。
早実の清宮くんや関東第一のオコエくんらが大会を大いに盛り上げ、東海大相模の圧勝という形で幕を閉じました。
今年の甲子園はどんなドラマが待っているのでしょうか。
■高校野球
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