今月29日から始まる静岡県の春季県大会の組み合わせが22日決定しました。
実はこの県大会はとても大事な大会
今春のセンバツ大会は残念ながら静岡県からは出場校がなかったため、今回の県大会は各地区の上位8校、計24校で行われます。(県内でセンバツ出場校がある場合、推薦出場としてセンバツ出場校は県大会から出場。25校で行われます。)
この中で上位8校が夏の選手権静岡大会(甲子園予選)のシード校ということになります。そして決勝まで残った2校は東海大会へ進出することができます。
この東海大会は、秋のように東海大会上位校に「センバツ」や「神宮大会(全国大会)」という大きな特権があるわけでもなく、ただただ東海No.1を決めるだけの大会です。
では意味のない東海大会なのでしょうか?
答えは「NO」です。
勝ち続ければ甲子園出場がグッと近くなる秋の大会もとても大事ですが、わたし的にはこの夏の大会こそがもっとも大事なだと思っています。
その理由は...
3年生にとってこの夏は『高校生活最後』だからです。もしこの東海大会に出場することができれば愛知県、岐阜県、三重県を勝ち上がったもっとも甲子園に近い強豪校と対戦することができます。この経験こそがとても大事な経験になってきます。
高校球児にとって最後の夏に繋がるこの大会はもしかしたら秋以上かもしれません。
話がこの先の東海大会になってしまいました...。。。
県大会展望
2回戦からスタートになるトーナメントの大山からスタートできるのは8校。地区大会の1位2位3位は東部3校、中部3校、西部3校で計9校。1校だけ溢れます。ベスト8に残ることができれば夏の大会はシード校。大山なら1回勝てばシード確定に対して、小山からのスタートは2回勝たなくてはなりません。ここの差は大きいですね。
トーナメント表が決まると必ず『死のブロック』という言葉を聞きます。
今回で言うなら...
図のトーナメント表を上下左右6校ずつの4つに分けると死のブロックは間違いなく右下のブロックでしょうね。圧倒的な試合で西部地区を制した常葉菊川をはじめ、中部2位の静清、そして常葉橘、浜松工とかなりの強豪が揃っています。このブロック8校すべて過去に甲子園に出場しています。長い長い高校野球の歴史の中で静岡県から甲子園に出場した高校は春夏合わせて30校しかありません。その中の8校がここに集結しました。
次は左上のブロックでしょうか。東部1位の日大三島、昨年秋の県大会覇者掛川西、そして中部の実力校藤枝明誠がいます。わたしはこのブロックで最も注目しているのは東部1位の日大三島でもなく、昨年秋の覇者の掛川西でもなく、藤枝明誠です。
まぁ、クジ運がよかったとか、いいところに入ったなんて言っているうちはまだまだです。やることは1つ、目の前の相手を倒すだけですから、どこが相手でも『ドン!』と構えていられるくらいでないといけませんね。
野球の神様がリベンジのチャンスを
あと一歩でいつも手に届かない勲章。加藤学園にとってここはとても大事な大会になりました。左下のブロックに入った加藤学園。このブロックだけ地区1位校はいませんが、地区2位の3校すべてが集結しています。加藤学園の初戦の相手は浜松修学舎と島田樟誠の勝者ということになりました。浜松修学舎と言えば昨年秋の県大会の初戦で対戦した相手です。
浜松修学舎 011 111 200 | 7
加藤学園 101 002 002 | 6
勝った浜松修学舎はこの大会で準決勝まで進出しています。浜松修学舎と対戦したい気持ちはあるでしょうね。『リベンジ』の舞台は用意されるでしょうか。
そして次の相手。こちらも勝ち上がってきた場合ですが、昨年春のこの大会で初戦で対戦した東海大翔洋と対戦できる可能性が出てきました。この試合、加藤学園は1-3で東海大翔洋に敗れています。勝った東海大翔洋は決勝まで勝ち進み東海大会に進出しています。対戦が実現すればですが『リベンジ』のチャンスはあります。
準決勝は日大三島と対戦する可能性があります。日大三島は昨年秋の東部大会、そしてこの春の東部大会といずれも決勝戦で対戦、そしてどちらの試合もサヨナラ負けという結果でした。
対戦相手はどうなるかわかりませんが、初戦からずっと加藤学園にとって『リベンジ』の舞台が用意される可能性があるってことです。悔しい思いをしてきた加藤学園にとってこの大会はいろいろな意味で大事な大会と言えるでしょう。
展望と注目校...王者静高は
王者静高は東部4位の知徳と西部5位の掛川工の勝者と対戦です。
今年の静高は昨年のように県内1強というわけではありません。それでも投打のバランス、選手層の厚さを見ても静高がNo.1でしょう。連勝記録が選手のプレッシャーになっていたかもしれないことを考えると昨年秋に負けたことはプラスだったのかなと思います。
余談ですが、わたしの知人が静高の練習試合で球審を務めたときのこと、竹内くんのスライダーはボールが消えたと言っていました。(球審がこれではいけませんね^^;)
一方の知徳はエースの平林くんと1学年下の森伊くん、そして女房役の枷場くんの定形的なバッテリーチームです。平林くんのワンバウンドになるスプリットも後ろに逸らすことはまずありません。信頼しているキャッチャーがいてこそ投げられるボールです。キレのいいスプリットに打者はついつい手が出てしまいます。しかしながらキャッチャーの枷場くん、地区大会の3位決定戦で顔面に死球を受けました。試合続行はもちろん不可能、そのまま病院に行ったようですがどうだったんでしょうか。回復具合によってはチームに大きな影響を与えます。
最後に...
新1年生も楽しみですね。ベンチ入りする選手もいるでしょう。シニアでブイブイいわしていた選手たちもここから高校野球のレベルを知ることになるでしょう。速い球はそこそこ対応できるかもしれませんが、やはり変化球の違いに戸惑うでしょうね。楽しみではありますが注目はこの先でしょう。
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