益城町の避難所で聞いたペットの話。
益城町総合運動公園の体育館には1,000人を超える人が避難生活を送っている。ロビーも廊下もそれぞれの部屋も避難している人で溢れている。そんな運動公園の芝生広場に、最初の地震から5日目か6日目、テント型の避難所が開設されていた。
[熊本大地震]ペットを連れての避難は可能か
ある日の早朝、テント型避難所から2匹のワンちゃんを連れて散歩に出かけようとしている人がいたので話しかけてみた。板張りの体育館の中に比べると、テントの方が腰は痛くならないかもしれない。でも朝晩ははやり冷える。犬にとっても、人が歩きまわる体育館の中よりは落ち着くかもしれない。でも、家じゃない場所にいること自体がストレスになっていると思う。そんな話だった。
テントだから限定的にペットOKという話ではない。体育館の中にペット連れで避難している人もいる。益城町の別の避難所でもペット連れの人はいた。すべての避難所でペット連れOKなのかどうかは確認していないが、よほど危険なペットでなければ、基本的にはペット連れの避難は可能なようだ。
隔世の感だった。東日本大震災の時にはペット連れだからという理由で避難所に入らなかった人も少なくない。車中での避難しか選択肢がなかったという話もよく聞いた。さまざまな事情によりペットと別れなければならないケースもあったという。
熊本地震は大変な災害だが、避難所にペットがいる。ペットを連れて避難した人の笑顔がある。さらに支援物資としてペット用のトイレシートやペットフードも届いていた。
ペット連れ避難が容認されているのはいいことだ。これからおそらくさまざまなトラブルも起きるだろうが、1つひとつ問題解決に取り組んでほしい。
(つづき)
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