いわき市久之浜に植樹の手伝いに行った帰り、いつものように浜風商店街のからすや食堂で食事を兼ねた軽い打ち上げをした。
生ビールを注文する人、しない人、「コーラ1本お願いね」と誰かが注文したら、こんな答えが返ってきた。
「うちは持ち込みOKだからね、コーラはお向かいのあかものやさん(駄菓子屋)で買ってきてね。あと、お刺身とかはお隣の石井魚屋さんで、はたやさん(食料品店)の揚げ物もおいしいですよ」
お言葉に甘えてコーラに刺し身にその他もろもろ、浜風商店街のお店で買って持ち込んだところに、からすや食堂特製のおいしい羽根つき餃子がテーブルに!
こりゃいいや、とみんなご満悦。たのしい打ち上げになったとさ。
ところで――、
どうして持ち込みOKなんだろう?
自分の店が被害にあったから仮設商店街に出店しているわけで、もちろん仮設だからいつまでもいられるわけではない。いずれ自分の力でお店を再建しなければならない。そのためにはもちろんお金がいる。少しでも稼ぎたいというのが本心なのでは?
他の地域の仮設商店街では、まるで客引きみたいにお客を呼び込んだりするところだってあるくらい。もちろん悪いことだと言ってるわけではない。自主再建するための財源をなんとかしなくちゃならないのだから。
でも、からすや食堂の奥さんは「うちは持ち込みOKだからね~」という。
その理由、考えてみようじゃありませんか?
(ヒント)
1. 浜風商店街は大震災後初めて被災地に建てられた仮設商店街
2. 一時期より減ったとはいえ、いまでも大型バスで視察にくる人がいる
3. 先日もカンニング竹山がテレビ番組の収録で来ていた
4. 浜風商店街のお店の多くは、もともと久之浜の同じ通りにお店を出すご近所さん
5. 町に作られるショッピングモールにはどの店も出店しない予定
さあ、みなさん考えてみて!
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