勝てば10日から始まるCS（クライマックスシリーズ）に出場、負ければシーズン4位が決定、今シーズン終わりという大事な大事な1戦でした。

今シーズンの最終戦は広島カープにとっては勝てばCS出場という大事な1戦。

同じく今シーズン最終戦の中日ドラゴンズは勝敗に関係なく、既にBクラスの5位が決定しています。

この試合に賭けるモチベーションはカープとドラゴンズでは歴然、、、だと思っていました。

しかしドラゴンズにとって、この試合はただの今季最終戦ではありませんでした。

そう、現役生活32年、山本昌投手（50）の引退試合でもあったのです。

広島の先発はエースの前田健太。今年15勝で最多勝のタイトルを獲得。

来季はメジャーリーグ挑戦を視野に入れていることから負ければ日本のファンの前で投げるのは最後になるかもしれないという試合。

マエケンも期するものがあったでしょうね。
ランナーを出しながらも、粘り強いピッチング阪神打線に得点を許しませんでした。

悪いながらも7回まで投げて無失点に抑えたのですからさすがですね。文句なしでしょう。

8回、中日は4番からの攻撃でした。

ここでマエケンはマウンドを降りました。
次にマウンドに上がったのは2年目の大瀬良大地。

私はここはジョンソンでもよかったのではと思います。
というよりは、なぜジョンソンじゃなかったんだろうと思います。

そう、あの槇原→斎藤→桑田と繋いだ10.8決戦のジャイアンツのように。

もうこの1試合ですべてが決まるわけですから、最後は総力戦。

当然ジョンソンもベンチ入りしていたでしょうから、、、
この場面は2年目の大瀬良には荷が重かったように感じます。

大瀬良は絶対に点を取られてはいけない相当プレッシャーがかかる場面でマウンドを任されました。

先頭打者の平田にいきなりヒットを打たれて、かなり動揺したのではないでしょうか。頭の中が真っ白になったかもしれません。

しかしここは開き直って、次のバッターの森野をセカンドゴロに打ち取りました。

大瀬良としては一番信頼できるところに打たせました。セカンドの菊地はプロ野球界でも1、2を争うような守備の名手。セカンドゴロで4-6-3でダブルプレー、2死ランナーなし。大瀬良はそう思ったでしょうね。

しかしここで菊地はなんとなんでもないゴロをファンブル。打った森野を1塁でアウトにするのが精一杯でした。

1アウト2塁の場面、大瀬良は次のバッターのエルナンデスにタイムリーツーベース、さらに藤井にスリーベースヒットを打たれたところでマウンドを降りました。

わずか8球のマウンドでした。
ベンチに下がった大瀬良は人目もはばからず号泣。

菊地はチームのためにも、そして後輩のためにも何としてでも捕って、ダブルプレーにしなくてはいけない場面でした。

私はこのプレーがこの試合のすべてだと感じました。

9月12日の阪神対広島戦は2-2で勝負がつかずに試合は延長戦に。延長12回1死ランナーなし、7番田中広輔の打った打球はレフトスタンドに。

審判の判定はホームランではなく、『インプレー』。
ビデオ判定になりましたが判定は覆りませんでした。結果、このイニングは無得点で試合は2-2の引き分け。

このプレーに関して、広島緒方監督の抗議はあまりにもあっけなかったが印象的でした。誰がどう見てもホームランなわけだから、緒方監督はもっと抗議をするべきだったんじゃないかなと思います。

9月14日、審判は誤審を認めました。誤審を認めても勝ち負けがひっくり返るわけではありません。

ビデオ判定までして、なぜわからなかったのかという点は疑問も残ります。

おそらくは一度『入っていない』と判定されたプレー。ビデオ判定に臨んだ審判も『入っていない』という先入観があったのではないでしょうか。

結果、この1試合が大きな1試合になったということですが、これはあくまで結果論だと思います。

大瀬良が試合を壊したとか、とかいろいろ言われていますが、やはりヒットが初回の1本では野球になりませんね。

そして、すべての責任を背負って号泣していた大瀬良。大瀬良のピッチングも褒められるものではありませんが、この試合のポイントはそこではなく、菊地の守備のような気がします。

球界を代表する名手だけに厳しい目でみたいと思います。

それにしても大事なところで打てなかった、今年のカープを象徴するような試合でしたね。

■ プロ野球
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿【随時更新中！】野球なんでもNEWS！『かっとばせ！野球部！』～We Love 野球！
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣