ナイジェリア人の父と日本人の母を持つ高校球児のオコエ瑠偉くん。今年のドラフトの目玉の1人です。
オコエくんのことを『甲子園に来てからすごく伸びた』というスカウトがとても多いですよね。たしかに甲子園では大活躍。オコエフィーバーだったのは事実なんですけど、私は持っている力どおりの活躍をただただしたように思います。
そう、オコエくんは甲子園で全国区になっただけで、ずっと前からすごいって言いたいんです^^
『走』『攻』『守』3拍子揃っている中でも『走』
関東一高のリードオフマンは50メートルを5.9で走ります。50メートルを5秒台で走れる選手は文句なく『俊足』。プロ野球選手でもそうたくさんはいませんね。
まぁこの50メートルのタイムは『正確さ』が前からいろいろなところで議論されていて陸上の為末大選手も以前にツイッターで正確に測れていないって言ってましたけどね^^;
タイムが速いことに越したことはありませんが、野球の盗塁そして走塁にはもっと大事なことがあります。
それはセンスと技術です。
塁間はたったの27.431m。盗塁一つにしても、少しでもスタートが遅れてしまったら50mのタイムなんてまったく無意味なことがわかります。
走塁は何が何でも次の塁を狙うんだという強い気持ち、そして一瞬の判断力、スライディングのように数字にあらわれない部分が重要な要素を占めています。
走塁のセンスという面ではオコエくんは抜群と言っていいでしょうね。
多少、『これは大丈夫?』って思った走塁もあったんですけど、アウトになっていない以上は好走塁だったと言うことでしょうね^^
ホームへのスライディング1つにしても、キャッチャーの捕球位置をしっかりギリギリまでみて、そこから回り込む方向を瞬時に判断しています。
横浜高校の監督だった渡辺元智監督がU-18ワールドカップの解説でオコエくんの好走塁を『オコエは後ろにも目がついているんじゃないか』と冗談っぽく2回ほど言ったあと、『オコエは後ろにも目がついていますね』と、とうとう最後には頭の後ろに目がついていることを認めていましたね^^;
『守』も抜群
甲子園の3回戦中京大中京戦では初回2死満塁での大飛球をスーパーキャッチ。これが抜けていたら試合はまったく違うものになっていました。
そしてU-18ワールドカップの決勝、アメリカ戦でも初回右中間真っ二つかと思われた打球もピッチャーが投げると同時に右中間にスルスルと動き出し、そのままスーパーキャッチ。
打球の見極め、第一歩の早さと落下点まで一直線に走るスピード、どれを取っても一線級ですね^^
長打あり、内野安打ありの『打』も魅力十分
・センター前二塁打
・1塁強襲二塁打
・1イニング2三塁打
まだまだありますが、どれも驚くものばかりです。
東東京大会の決勝のセンター前二塁打は最初聞いたとき、ポテンヒットを想像したのですがピッチャーの足元を抜く強い打球でした^^
センターの守備位置を見て、最初から狙っていましたね。
甲子園の準々決勝、興南戦では興南の2年生ピッチャーの比屋根くんに4打席凡退2三振とまったく合わずに苦しんでいました。
3-3で迎えた9回の第5打席目、『技術の修復は間に合わないので、気持ちで打った』というオコエくんの打球はレフトスタンドに飛び込む2ランホームラン!
オコエくん自身、『30本くらい』と言う高校通算ホームランも実際は37本。
183センチ88キロ。数字的には少し体重が多いのですが、ダブついているわけではなく隆々たる筋肉。かなり引き締まった身体をしています。特に上腕二頭筋はとても高校生とは思えない、ものすごい筋肉のつき方をしています^^
ドラフトは10/22。1位指名は?
ドラフトで指名されるのは間違いありません。
さすがにドラフト1位で何球団も指名するとは思いませんが、大事な1位枠を将来のために使えるくらいの余裕のある球団は、もしかしたら一本釣りができるかもしれませんね。
外野が手薄なチームではいきなりレギュラーもあるかもしれませんが、私は少しプロの野球を覚えてからのほうがいいかなと思っています。
プロ志望届を提出したオコエくんは『プロの世界で、がむしゃらに下からはい上がって行きたい』と力強く宣言。
将来は『トリプルスリー』や『メジャーリーグ』も目指すようです。
走攻守ここまで高いレベルで揃っている高校生は過去にもあまりいないですね。
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