先々週に開幕し、すでに2試合を消化したイングランド・プレミアリーグ。今季からレスター・シティFCに日本代表・岡崎慎司が加入したことで、注目される機会が増えそうです。
プレミアリーグの特徴としては激しいボディーコンタクト、攻守の切り替えが早いことなどが挙げられます。そして、ほとんどクラブに各国代表クラスの選手が所属し、他国のリーグと比較してもクラブ格差が少ないため、拮抗したゲームが多いことも魅力です。
今季の移籍マーケットを見ても、昨シーズン10位のクリスタル・パレスに加入したキャバイエ(フランス代表)、12位のウェストハム加入したオグボンナ(イタリア代表)などの大物選手が中堅クラブに移籍してきたことは印象的でした。
これは、リーグからの莫大な放映権料が下位チームにも入る仕組みや海外資本の流入が影響しています。それによってどのクラブにもある程度の強化資金が確保されています。放映権料を均等に分配してリーグ全体を活気付けさせるという点はメジャーリーグを含め、アメリカのスポーツビジネスのやり方と似ています。
スタートで躓いたチェルシーと好調なレスターシティ
今季は名将モウリーニョが率いる前年王者・チェルシーが1分1敗といきなり躓きました。2試合で5失点と守備が崩壊。ただ、開幕戦での事故的なゴールキーパーの退場、ライバル・マンチェスターシティとの対戦ということを考えればあまり気にしなくても良さそうです。テリー、アザール、ジエゴコスタらチームの主軸がコンディションを上げてくれば間違いなく優勝争いに絡んでくると思います。(補強の噂もありますし)
一方、昨シーズン終盤のような勢いを持って2連勝を飾ったレスターシティ。岡崎に注目が集まりますが、相方のバーディや好調なマフレズも注目です。前線からのハイプレスがはまり、これをどこまで維持できるか。今のような戦い方を1年間持続できれば残留争いではなく、ヨーロッパリーグ圏内争いも期待できそうです。
注目のリヴァプールは辛うじて2連勝
個人的に注目しているクラブは古豪リヴァプールです。2シーズン前は惜しくもリーグ優勝を逃し、昨シーズンはフォワードを固定できなかったことや、不安定な守備が影響し、6位に終わりチャンピオンズリーグ出場権も逃してしまいました。
そして今シーズンは決して満足できる試合内容ではありませんが、2試合連続で1-0の勝利という結果は上々です。特に目を引く存在はブラジル代表(直近メンバーでは落選)のコウチーニョ。年々存在感が増し、今では攻撃の中心としてハイパフォーマンスを魅せてくれています。小柄ですが、狭い中でも奪われないボールコントロールや豪快なミドルシュートなど、他の選手との違いをみせられる選手です。
次節は強豪・アーセナルと対戦。勝てば勢いをつけられる相手だけに負けられません。
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