共用プール・水処理設備および貯蔵設備
新規事項なし
◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。
◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・RO濃縮水処理設備停止中
地下水バイパス ~通算73回目の海洋排水を終了。排出量は1,239トン
7月16日午前10時17分より海洋への排水を開始。同日午前10時28分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)
同日午後3時24分に排水を停止。排水停止状態に異常のないことを確認。排水量は1,239m3。
H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果
◆最新のパトロール
7月16日のパトロールにおいて、タンクからの漏えいの兆候を早期に発見する目的で70μm線量当量率の測定を行っているが、堰床部に溜まっている雨水の影響により、一部実施出来ない箇所を除き、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。
H4エリア ~K排水路の堰を越えて、汚染水が海に流れ出した問題に関連して、切替C排水路や構内側溝排水放射線モニタでセシウム137、全ベータが上昇したのは、7月16日の強い降雨の影響と推測
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、切替C排水路35m盤出口(C-2-1)のセシウム137の値が、7月15日に採取した検出限界値(2.1Bq/L)未満から23 Bq/Lに上昇していることを確認。
また、構内側溝排水放射線モニタ近傍のセシウム137についても7月15日に採取した検出限界値(3.3Bq/L)から17 Bq/Lに上昇していること、および全ベータの値についても検出限界値(4.6 Bq/L)から51 Bq/Lに上昇していることを確認したが、7月16日の強い降雨の影響により上昇したものと考えている。
なお、7月16日午前8時24分頃に確認されたK排水路内の水が堰から外洋側にも一部排水された事象に鑑み、環境への影響について確認するため、同日午前9時50分に採取した、南放水口付近海水(排水路出口付近)(T-2)のセシウム134、セシウム137および全ベータの値については、堰から外洋側に一部排水される前の午前7時15分に採取した値と比較し有意な変動は確認されていない。
その他の採取した測定結果は前回と比較して大きな変動は確認されていない。
<H4エリア周辺地下水 E-1/E-9の全ベータ濃度>
採取日 7/7 7/8 7/9 7/10 7/11 7/12 7/13 7/14 7/15
E-1 1,700 2,000 2,000 1,800 1,900 2,000 2,100 2,100 2,200
E-9 ー 4,000 ー 3,100 ー ー 3,500 ー 5,100
※ 単位はBq/L。(ーはデータの発表なし)
◆H6エリア
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
1~4号機タービン建屋東側 ~地下水観測孔No.2-6、3,4号機取水口間の海水、4号機スクリーンの海水で過去最高値。1,2号機海側の地下水観測孔7カ所で「悪天候により採取中止」
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
<過去最高値>地下水観測孔No.2-6
トリチウム(H3):1,500Bq/L(2015年7月14日採取)
これまでの最高値:1,200Bq/L(2013年11月24日・11月27日 2014年7月2日・7月7日・7月9日)
7月16日採取予定の地下水観測孔No.1・No.1-6・No.1-11・No.1-12・No.1-14・No.1-16・No.1-17は悪天候により採取中止
<過去最高値>3,4号機取水口間
ストロンチウム90:1,500Bq/L(2015年6月1日採取)
これまでの最高値:1,000Bq/L(2015年5月4日採取)
<過去最高値>4号機スクリーン
ストロンチウム90:1,500Bq/L(2015年6月1日採取)
これまでの最高値:1,000Bq/L(2015年5月4日採取)
地下貯水槽
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
1~3号機放水路
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して有意な変動は確認されていない。
K排水路の状況 ~セシウム134,137,全ベータの上昇は強い降雨の影響と推測
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、7月16日採取した水の分析結果(セシウム134、セシウム137、全ベータ値)が前日の分析結果よりも上昇しているが、強い降雨の影響により一時的に上昇したものであると判断している。
また、港湾口連続モニタの値については、有意な変動は確認されていない。
引き続き、監視を継続していく。
なお、K排水路の排水については、同排水路内に堰を設けて、移送ポンプを設置し港湾内に繋がるC排水路へ移送しているが、7月16日午前8時24分頃、移送ポンプは全台正常に稼働しているものの、移送ポンプの移送量を超える強い降雨の影響により、K排水路に設置した堰から外洋側にも一部排水されていることを確認。7月16日午後8時10分頃、稼働していた8台(全台数)の移送ポンプが6台に切り替わったことから、この時間に一部排水が停止し、通常の排水状態に戻ったものと考えている。
7月17日の「K排水路排水口放射能分析結果」は発表されていない。
※ これまでも、それ以降も毎日発表されているのだが、ページが存在しない
関連データ(東京電力以外のサイト)
最終更新: