今日は打倒静高に燃える日大三島高校の練習試合を見に行ってきました。
相手はセンバツベスト8の県岐阜商です。
県岐阜商のピッチャーはMAX152キロの高橋純平くん。
日大三島のピッチャーはMAX148キロの小澤怜史くん。
プロ注目の2人のピッチャーが登板することもあってバックネット裏はスピードガンを持った各球団のスカウトで埋め尽くされていました。
小澤くんが180センチ、高橋くんは183センチ。身長だけでなくどちらもピッチャーとして理想の体型をしています。
日大三島は打倒静高を目標に掲げ、常に静高を強く意識しています。
絶対王者の静高を倒さなければ甲子園に行くことはできません。今日の相手の県岐阜商は秋の東海大会決勝で静高と対戦、延長12回6-7で敗れています。センバツでは静高と同じくベスト8。
日大三島にとっては自分たちの今の実力を量るにはもってこいの相手です。
同じ速球派の投手として小澤くんは高橋くんを強く意識して試合に臨んだのではないでしょうか。
初回両チーム同じようなケースで明暗が分かれる
1回表、県岐阜商の攻撃は先頭打者がレフト前ヒットで出塁すると2番打者が初球をきっちりバントで送ります。3番打者のときにパスボールでランナー3塁。そしてライトオーバーのツーベースであっさり先制します。4番にフォアボール与えますが後続を打ち取りこの回を1点で抑えました。
そして1回裏、日大三島の攻撃。先頭打者がフォアボールで出塁します。パスボールでランナー2塁になり、早くも日大三島は同点に追いつくチャンスを作ります。しかし2番打者のバントがファーストフライ。ランナーを進めることができませんでした。
先頭打者が出てきっちり犠打で送った県岐阜商、そして先頭打者が出て送れなかった日大三島、初回から対照的でした。
それでも1死2塁。続くバッターはピッチャーの小澤くんです。高橋くんのボールを逆らわずにセンター前にはじき返します。早くも同点に追いついたと思ったのですが、3塁ランナーコーチはサードランナーをストップさせました。
ここは回すべきだったと思います。センターの肩の強さがわからないので何とも言えませんが、ランナーの足、センターの捕球位置、捕球タイミングを考えるとホームはそれほどクロスプレーにはならなかったのではないかと思います。
初回1点取られたすぐあと、打ったのはピッチャーの小澤くん。自分が打って同点に追いつけばそのあとのピッチングも気分よく投げられるだろうし、個人的にはここは『GO』だったんじゃないかなと思いました。
守備の乱れがリズムを崩す
今日の高橋くんは初回の先頭打者にフォアボールを出しましたが、その後は終始安定したピッチングでした。日大打線はいい当たりも何本かありましたが、全体的には高橋くんのストレートに力負けしていました。カーブもキレがよかったですね。
高橋くんは三振を取ろうと力んでいるところを見たことがありません。目標投球数を口にしているのをよく見ます。三振は最低でも3球投げなくてはなりませんが打たせれば1球で済みます。もしかしたらそんなことを考えているのかもしれませんね。
試合後にどこの球団かはわかりませんがスカウトに話しかけてみました。高橋くんの今日のMAXは147キロ(※5/18の新聞では149キロ)だったそうです。何やらとても満足そうな顔をしていました。きっと収穫があったんでしょうね。
キレのあるボールは見た目も速く感じました。やはり140キロ後半のボールは見ていて『速いなぁ~』って感じますね。
一方の小澤くんの今日のMAXは143キロだったようです(5/18の新聞では145キロ)。
小澤くんもストレートはそこそこ走っていたと思います。しかし今日の日大三島はバッテリーエラーを含めると7個。他にもバックホームの送球が乱れたりとディフェンス面でいいところが見られませんでした。これでは小澤くんもなかなかリズムを作れませんね。
エラー絡みの失点も多くアンラッキーな部分もありましたが、高校野球は一発勝負。言い訳はできません。それでも6回は2,3,4番を3者連続の空振り三振に取るなど、さすがという部分も見せてくれました。
--------------------------------------県岐阜商 101 410 004 | 11
日大三島 000 000 000 | 0
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試合が終わって
緊迫した投手戦を期待していた私にとっては少し残念な試合でした。
それでも高校No.1投手の高橋純平くんのピッチングを間近で見られたのは収穫でした^^
三振は少なかったものの散発の4安打、ボールに力がありました。さすがという感じでしたね。
小澤くんも11本のヒットを打たれたもののコントロールもよく、点は取られましたがそんなに悲観するものではなかったと思います。
ただ、日大三島の守りは課題が山積みです。はっきり言って今日のような試合をしていたら静高どころか強豪チームには勝てません。
夏に向けてチーム力をもう一段上にあげる必要がありますね。
私は高校野球においては強いから負けないのではなく、負けないから強いのだと思います。
まさしく静高がその典型だと思います。
■高校野球
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_______________________________________○『かっとばせ!野球部!』 ~We Love 野球!
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最終更新:
st0123
高校球界屈指の右腕投手高橋純平くん 小澤怜史くんの白熱した投手戦を期待していた。ちょと残念でした。もう一度投げ合うのを見たい。それが甲子園
だったらいいね
doraemon
甲子園対決で再戦なら日大三島は強敵静高を倒さなくてはなりませんね。
日本で一番速いピッチャーと静岡県で一番速いピッチャーの投げ合いは緊迫した投手戦にはなりませんでしたが、スピード対決は見応えがありました。
51mister
高橋君の投球のテンポの良さ。捕手から返球を受ける時には、右足が常にプレートにかかっていて、返球を受けると同時にセットポジションに入り、次の投球動作に入っています。打者に考えさせる時間を与えていません。ピンチにならない限り、速いテンポでどんどん投げ込んできます。リズムが良く野手も守りやすいと思います。日大三島の裏の攻撃の無死2塁からのバント失敗のファーストフライですが、三塁へ送りたいので、三塁側にバントして三塁手に処理させるのが理想。狙いが間違っています。そのあとのセンター前ヒットでランナーを回さなかったのは、3塁コーチの判断ミス。小澤君の打球は、一度内野で大きく跳ね上がったため、センターが捕球する前に走者が3塁ベースを回っていて余裕で生還できたと思いますが、3塁コーチはセンターが捕球する前にランナーを止めてしまいました。止めるにしてももう少しオーバーランをさせていないと、ファンブルしてもホームに帰れません。相手が凄い投手だけに、連打を期待するより、取れる時に1点を確実に取れなかった初回の攻撃の二つのミスで、試合が決してしまった感じがあります。
doraemon
たしかにテンポよく投げていましたね。何とかしなくてはと一生懸命に投げている小澤くんとは違って、大量リードをもらって気持ちよく投げているように見えました。日大三島がやりたかったことを、まるまる県岐阜商にやられてしまった感じです。この敗戦でいろいろ課題も見つかったのではないかと思います。当たり前のことですが、まず目の前のひとつひとつのプレーをもっと大事にしていかなくてはいけませんね。