2014年4月4日 今日の東電プレスリリース

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共用プール・水処理設備および貯蔵設備の状況

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置は水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中

サイトバンカ建屋からプロセス主建屋への溜まり水の移送について新規記載。

・4月4日午前10時15分、集中廃棄物処理施設において、サイトバンカ建屋からプロセス主建屋への溜まり水の移送を開始。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年4月4日

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

<最新のパトロール結果>
4月3日のパトロールにおいて新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されていない(一部実施できない場所を除く)。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による水位監視(トレンドによる監視または警報監視)においても異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年4月4日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年4月4日

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年4月4日

1~4号機タービン建屋東側の状況

サンプリング結果について記載

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年4月4日

1~4号機サブドレン観測井の状況

新規記載なし

※1~4号機建屋に隣接している井戸(サブドレンピット)の浄化試験をした結果、ピット内の溜まり水から放射性物質が検出されており、その流入経路としてフォールアウトの可能性があることから、新たに1~4号機建屋周辺に観測井を設置し、フォールアウトの影響について確認することとしている。

★ サブドレンは、原発事故以前から、地下水による建屋の浮き上がりを防ぐために設置されていた地下水汲み上げ施設。
本来、天然状態の地下水が汲み出されるはずのサブドレン水に放射性物質が混入していたとすると、そのルートが問題になる。

ひとつの可能性として、フォールアウトしたものが混入することで線量が高くなったとの考え方がある。フォールアウトとは上から降ってきたもの(死の灰もフォールアウトと呼ばれる)の意味。きれいな水に周りにあった汚染物質が混入したという考え方だ。
東京電力の下記資料(7ページ)より

東京電力の下記資料(7ページ)より

もうひとつの考え方として、地下水の水位が下がって滞留水が地下水に漏れ出したというものがある。サブドレンからの水を汲み上げすぎて、地下水位が滞留水の水位より下がることで、これまで「地下水→建屋」だった水の流れが逆になり、建屋内の高濃度な滞留水が地下水に流れ込んだという可能性だ。この場合、地下水が大規模に汚染されている心配もある。ただし、東京電力は滞留水の流れ出しを防ぐため、滞留水の水位より地下水位が高くなるようにしていると説明いる。

東京電力はフォールアウト説の確認を進めているものと思われる。
水位が下がって建屋内の水が地下水に混入したとすると、地下水バイパスの措置が困難になる可能性がある。

地下貯水槽の状況

新規事項なし

 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年4月4日
www.tepco.co.jp  

以上、「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」平成26年4月4日分の変更箇所を中心にピックアップしました。
構成●井上良太

 【ぽたるページ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
potaru.com

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