冬の散歩道。そして北の国の春へ

iRyota25

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これ、な~んだ?

3年くらい前だったか、植えたでもないのに突然庭先ですくすくと伸びはじめ、その辺の雑草とは思えぬ力強さにしばらく傍観していたら、園芸用に植えていた周りの木々を覆い尽くすほどの葉っぱを広げ、なのに冬になって葉っぱが落ちてしまえば、ひょろっとした幹だけ。「おいおい、夏のあの元気はどこに行った」と話しかけたらら「もうすぐ春ですね」と動物の声で言い返してきた。

この木の名前はオニグルミ。日本在来種のクルミでもちろんその実は食べられるんだって。(まだ実ったことないから食べてない)

でもね、今や食べるクルミと同じくらいに人気なのが、大きな枝のような葉っぱを落とした後、幹や枝に残るこの「葉痕」。そうこれ、オニグルミの葉っぱの跡なのだとか。

「ヒツジに見える!」とか「お猿さんだ~」とか、見る人によって、いろいろな表情に見えるそうですが、いかが? 猿似とよくいわれるぼく的にはサルかな~

というワケで冬の散歩道では楽しいもの、美しいもの、そして春を感じさせてくれるものにたくさん出会えます。

サルかヒツジか論争が勃発した同じ日には、こんな写真も撮れました。これ、撮影したのは1月末のことですよ。

春を呼ぶ花として有名なものに、マンサク(まず咲くことから命名されたと言われる春の初めを代表する花です)、梅(ウメが咲くのもけっこう早くて、九州では年末に咲いちゃうあわてん坊もいます)、そして上の写真のロウバイでしょう。

黄色い花の花びらが、まるで蝋細工のように半透明で透き通っていて、しかもはかなげでいるのに、ほのかな香りがあって。ロウバイを見ると、たとえどんなに寒くても、春が近づいてきたことを教えられるのです。

三島の佐野さんが高校生たちの想いをつなげに、福島県いわき市久之浜の辺りに、猛吹雪の中、早咲きの桜で知られる河津桜の植樹に出かけた頃、温暖な伊豆でぬくぬくと撮影したのがこの写真。

辛夷(こぶし)です。関東や伊豆のあたりではソメイヨシノに先立って咲くので、この花が咲いたら10日くらい後からソメイヨシノが咲き始めるという目安になる花。

植樹に出かけられた佐野さんが、「河津桜にも花芽があったから」とメールでよこしてくれて、

その頃からかな、「ちょっと早めの春」を探すようになりました。

こんな日もあったけど。
その翌日にはこう。

雪が残る熱海梅園。美しく花は咲く。
そうか、花は美しく咲くものなのだとあらためて納得。

下の写真はその数日後のやはり熱海。横なぐりの雨雪の中でも咲いている。
まるで八重桜のように見えるけど、これは何と言う花なのでしょうか。

どんなに離れていても、空はつながっているって、
石巻の那須野さんが教えてくれたっけ。
そうだよな、とつくづく思います。

空を見上げて、
足もとをみたら、大根が持ち上がってた。
いろいろなことを感じてしまう訳です。

そして、その日がやってきます。

河津桜、満開。
いちばん早く咲く桜。
その美しさだけではなくて、
この桜を持って東北に植樹に行った、
三島の佐野さん、三島高校のみなさんの想いが、

ここに花開きました。

あ、ここは伊豆の韮山だけどね。

見てあげて。
この木の兄弟姉妹たちが、福島のいわきの久之浜にも行っているんだよ。

いわきのみなさん、静岡のみなさん、

つながってる空の下で、河津桜は満開です。

東北のみなさん、春分の日の今日、また雪が降ったりしたけど、
その空はつながってるよ。重たい雪の雪かき大変だけど、気をつけて頑張ってね。

あと1カ月くらいしたら、きっと東北も花ざかり。

春は、もうそこまで来ています。

今日は春分の日。
春休みの息子をつれて東北に行こうかな。春のたよりをもって。

写真と文●井上良太

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