黄昏どきの三島大社。数週間前から大社の桜がキレイだよと聞かされ続け、今シーズン初めて行ってきました。でももう辺りは暗くてスマホカメラじゃキレイにはとれなかったけど、今シーズンのフィナーレを飾る三島大社の桜をどうぞ。
東京で雪が観測され、裾野市あたりでは積雪もあった今日、雨上がりとはいえ三島大社の境内もキンと冷たい静かな空気に包まれていました。
参道側の池のコイが時折バシャバシャと大きな音を立てて跳ねていました。コイも寒さに驚いていたのかも。
境内の中ごろ、総門の向こうはまるで別世界。
美しすぎて近よりがたいような荘厳な雰囲気です。
屋台も今日は店じまい。桜の花と灯された明かりが、彩りはありながらも幽玄な雰囲気を醸します。
三島大社には、染井吉野のほか早咲き・遅咲きの枝垂れ桜、大島桜、そして三島桜など幾種類もの桜があって、枝垂れ桜は今日の冷たい雨で半分ほど散った感じ。染井吉野は花びらを散らせながらも頑張っている一方、ほとんど花が散ったあれは大島桜や三島桜なのかな、こちらの方は透明感のある葉桜が美しかったです。
今年は北国からの春の便りも早くて、いわき市では満開の河津桜と染井吉野が競演しているとか、大船渡市では幾種類もの桜がいっせいに開花したとか聞こえています。ゴールデンウィークに東北で桜を楽しもうと思っていたけれど、案外北の方まで行かなきゃ見られないかもです。
「冬来たりなば春遠からじ」。寒い冬を乗り越えてほんのひと月ほど前、本州で最初に咲き始めた河津桜に春の訪れを感じていたのがウソのよう。九州の友達から散りゆく桜の美しい写真を送ってもらったのもつい昨日のこと。今年は日本中で桜の時差があまりないのかもしれません。
季節が逆戻りしたかのような寒い卯月の宵の頃。淡くピンクをかもした薄墨色の空気の中に桜の春が溶け込んでいくようです。
この寒気が抜けたら、いよいよ春本番となるのでしょう。
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