石巻市門脇の「がんばろう! 石巻」の看板に、川開きを迎えて七夕飾りのディスプレイが加わった。工事用鉄パイプで手作りされたスタンドに飾られた5つの七夕飾りが、ひまわりの花といっしょに「がんばろう! 石巻」看板のまわりで風に揺れていた。
この七夕飾りは、石巻の仮設住宅の住民たちが手作りした石巻のキャラクターと北海道から贈られた御当地ヒーロー「サーモンファイター」をかたどったもの。
この七夕飾りは、追悼の思いとがんばろうとする思いを込めて行っています。
今回は、5基設置致しました。
◆一番左は、石狩の御当地ヒーローで石狩の皆さんから贈られました。
◆真ん中は、仮設住宅のみなさんにココロを込め創って頂きました。
◆センター両サイドは、石巻市のキャラクター“いしぴょんず”です。
◆一番右は、石巻萬画館の御当地ヒーロー“シージェッター海斗”です。
がんばろう! 石巻の会、七夕飾りのキャプションより
東北の夏祭りの象徴である七夕飾りは、アーケード街や商店街などに飾られることが多い。看板を設置している黒澤健一さんは、「雨風吹きっさらしの場所に設置される七夕飾りはほかにはないでしょう」という。
「この地域は居住できない地域に指定され、震災復興祈念公園になる予定です。そうなった時、この通り沿いに手作りのずらっと七夕飾りが並んで、七夕通りになるといいと思っているんです。」
失われた町への思いと、未来への気持ちを受けて、七夕飾りはお盆までの約2週間、門脇の風にたなびく。
がんばろう! 石巻
石巻市門脇(かどのわき)
●TEXT+PHOTO:井上良太(ライター)
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