東日本大震災・復興支援リポート 「被災地に勇気を発信し続ける“がんばろう!石巻”」

iRyota25

公開:

3 なるほど
2,277 VIEW
0 コメント

がんばろう!石巻(1/5)

何度もメディアに登場してきた「がんばろう!石巻」のボードは、津波で大きな被害を受けた門脇町にあります。立てられているのは門脇小学校のすぐ近く。この地で水道配管工事業を営んできた黒澤健一さんが、昨年4月店舗兼自宅跡に立てたものです。

近くで見ると大きなボードですが、あたり一面の建物が消え空ばかりが広いこの場所では、高さ2メートル・幅11メートルの大きさがなかなか実感できません。

それでも、夏にはひまわり、秋にはコスモスと、季節ごとの花が飾られ、被災地の人たちに元気と勇気を発信する場所になっています。

クルマから通りすがりに見るだけでは気付きませんが、ボード前のスペースにも大きな書き込み。道路標示のようなペイントで描かれた文字は、

「復興するぞ!!」

写真:奥野真人(株式会社ジェーピーツーワン)

がんばろう!石巻(2/5)

立てられたばかりの頃の「がんばろう!石巻」。周囲にはまだ瓦礫がうず高く残されていました。かつての店舗兼自宅の瓦礫を取り除いてスペースを作って設置されたことが分かります。

黒澤さんのブログによると「がんばろう!石巻」はこれまで4回ペンキの塗り替えが行われ、そのたびに少しずつディスプレーがグレードアップしてきたようです。

写真:白井忠志(NPO法人伊豆どろんこの会)

がんばろう!石巻(3/5)

「がんばろう!石巻」のスペースには、写真資料や記帳用のノートも置かれています。ノートをめくってみると、日本全国はもちろん、海外から来た人の記帳も数多く見られます。

がんばろう!石巻(4/5)

ボードの裏には太陽光発電パネル。夜間にLED照明を灯すために設置されたものです。

がんばろう!石巻(5/5)

ランプも設置されていました。説明ボードの内容を転記します。

この火は被災した石巻地域から木片を集め

それを種火としました東日本大震災から一年

亡くなられた方への追悼の思い生き残った私たちの“がんばろう”とする思い

心に残したく燈しました                                                              2012.3.11

「がんばろう!石巻」を立てた黒澤さんは、この9月、石巻駅北のエリアに新たな店舗をオープンしたそうです。「復興するぞ!」と宣言する黒澤さんには、ぜひお会いしたいと思っています。

TEXT+PHOTO(但し書きのないもの):井上良太(株式会社ジェーピーツーワン)

最終更新:

コメント(0

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン