入るべき温泉
●東温泉 ・・・ 皮膚病の治癒に最適の強酸性!温泉ファンの注目の的
●坂本温泉 ・・・ 防波堤の裏にある変わった温泉!湯加減は潮汐しだい
●開発総合センター … 島の人たちが気軽に立ち寄れる憩いの場
※各温泉の詳細、アクセス方法はこのページの最後にあります!(^^)
(おまけ)眺めて楽しむ温泉
●長浜温泉 ・・・ 硫黄島の海を赤く染める温泉!砂浜を掘れば温泉が出る?
●赤湯温泉 ・・・ 海の底から湧く温泉!その見た目から赤湯と命名
●北平温泉 ・・・ 硫黄岳の北側、北平の崖の下に湧き出る強酸性泉
●平家ノ城下温泉 … 硫黄島の北側、平家城跡の崖の下に湧き出る温泉
●穴の浜温泉 ・・・ 島の北東。現在は道路が通行不可のため、見に行けない
(けつのはまおんせん)
注目すべき魅力
鹿児島県三島村に属する硫黄島(いおうじま)。太平洋戦争の激戦区として有名な小笠原村の硫黄島(いおうとう)ではありません。鹿児島港から南へ3時間と45分の場所に位置する火山と温泉の島。見えてきた港には、きっと目を奪われると思います。
温泉の湧く島は数多くありますが、この硫黄島は温泉のために訪れるべき島と言っても良いかもしれません!なにせ、島の山頂からは現役活火山の噴煙が上がり続け、島中からは温泉が溢れ出ています。港の海が泥のように赤茶けた色に染まっているのは、温泉の仕業。海に流れ出る温泉が多いのも硫黄島の特徴です。
屈指の個性的な温泉に加え、硫黄島には、野生のクジャクが生息していたり、アフリカ由来の郷土芸能が盛んだったりと、どこか異国情緒が漂っています!硫黄島を見ていきましょう!
■1.日本屈指の強酸性!
温泉ファンの間では、硫黄島の【東温泉(ひがしおんせん)】は国内屈指の強酸性の温泉として知られています。海岸沿いの岩場に湧き、海が見渡せる景色は抜群!しかし、ここは泉質にも注目してほしいところです。
温泉の周辺は硫黄の香りが漂うそうですが、お湯は薄い緑色。種別としてはみょうばん温泉であり、鉄分も含んでいる様子です。色々な泉質が溶けあっているみたいです。酸性の温泉には殺菌力があるため、皮膚病などに最適!古い肌を派がし、新しい肌にするなど、治癒力を高めてくれる効果が期待できます。島の見た目に見合ったパワフルさですね!
(例えばアルカリ性の温泉ならお肌スベスベ効果が期待できます。種類によって様々!温泉は面白いですね!)
硫黄島が属する三島村は、隣島の竹島、黒島と共に年間降雨量が多いのが特徴です。湿潤な気候は酸性土壌をつくりやすいそうですが、温泉が強酸性なのもそのためでしょうか
■2.温泉と海が隣り合わせの硫黄島
島の北部にある【坂本温泉】は、防波堤の裏側にあるという、一風変わったロケーション。潮が満ちてくると波が温泉に入りこんできます。海の景色が見渡せないのは惜しいですが、玉石を積み上げた防波堤の中にある坂本温泉の雰囲気もなかなか乙なもの。干潮時はやや熱めですが、海水が入り込むことで適温になるようです。好きなタイミングを把握しておきたいですね!
■3.海に溢れ出るお湯!入られない温泉も多々
それにしても、この島の温泉は本当に豊富だなと思わされます!泉質も様々で、硫黄岳の距離によって、溶け込んでいる成分も違ってくるようです。
また、雨が多いことも関係してか、湯量も豊富すぎます。雑な言い方をすれば「ダダもれ」と言っても良いかも知れません。何せ、入られる温泉は数えるほどしかない硫黄島ですが、崖の下や海の底、砂浜あたりから温泉がやたらと湧き出ているのです!
例えば、港の海を赤茶色に染めているのは海の底から湧く【長浜温泉】。含鉄泉のため、即座に海水と混ざり合って酸化し、あの独特な海の色を出してくれます。港から海岸沿いを少し進んだ先にある【赤湯温泉】も同様です。どちらも眺めて楽しむにとどめる人が多いようですが、中には波打ち際あたりに浸かる人もいるみたいです。
ほのかに緑がかった泉質で海を薄緑に染めるのは、島の北側・北平にある【北平温泉】と平家城跡にある【平家ノ城下温泉(へいけのじょうかおんせん)】。どちらも断崖絶壁から見下ろす形で眺めることが出来ます。しかし、温泉がすぐ目の前で湧き出ているのに、ただ眺めているだけというのももどかしいですね!!まるで「水道の蛇口あけっぱなし」のようです。硫黄島の周囲は泉質しだいで様々な海の色を見せてくれます。
■4.道端にはクジャク、郷土芸能はジャンベ、独特の個性が旅情をそそる!
島を訪れた観光客の度肝を抜くのが野生のクジャクの存在。道端などにさっそうと現れるようで、温泉に行く道中に出会ったりするのだとか。もともと硫黄島は、1983年ごろまでヤマハ資本の海洋リゾートホテルが存在していました。後にリゾート部門の業績不振を理由に閉鎖してしまうのですが、この時ヤマハが持ちこんでいたクジャクが野生化してしまったそうです。そんなクジャクも長い年月を経て、すっかり硫黄島に馴染んでしまったのでしょうか。個性的な硫黄島をさらに彩る存在のような気がします。
また、硫黄島が属する三島村の伝統芸能としてアフリカ由来の打楽器・ジャンベというものがあります。1994年、「日本の小さな子供たちと交流したい」ということで、西アフリカ・ギニアより国立舞踏団のメンバーが訪れ、異国の太鼓・ジャンベが伝わったとのことです。これに感激した当時の島の子供たちは、この交流を一時的なものにすることなく積極的にジャンベを学び、以来、友好的な関係を築いているそうです。硫黄島にはジャンベスクールがあるので、滞在中に演奏を聴くこともあるかも知れません!
こうしてみると、島の外から持ち込まれたものがすっと受け入れられ、硫黄島の独特な個性を色濃くしている印象です。火山や温泉とともに、旅情をそそる存在であり続けてほしいですね!
温泉情報はこちら!
【東温泉(ひがしおんせん)】
景 色 ★★★
泉 質 ★★★
浴 室 ―
施 設 ―
コスパ ★★★(無料!)
内 湯 なし
露 天 あり
【名 前】:東温泉
【泉 質】:強酸性硫黄みょうばん泉
【効 能】:皮膚病、腰痛、肩こりなど
【場 所】:鹿児島県鹿児島郡三島村硫黄島
【ア ク セ ス】:硫黄島港から海岸線を車で10分。
【料 金】:無料
【営 業】:―
【定休日】:無休
【TEL】:099-222-3141(三島村役場)
【特 記】:混浴
駐車場、岩場の脱衣所あり
【坂本温泉】
景 色 ★★
泉 質 ★★★
浴 室 ―
施 設 ―
コスパ ★★★(無料!)
内 湯 なし
露 天 あり
【名 前】:坂本温泉
【泉 質】:食塩泉
【効 能】:神経痛、腰痛、肩こりなど
【場 所】:鹿児島県鹿児島郡三島村硫黄島
【ア ク セ ス】:硫黄島港から平家城方面へ車で10分。
【料 金】:無料
【営 業】:―
【定休日】:無休
【TEL】:099-222-3141(三島村役場)
【特 記】:混浴、水着着用可
駐車場、脱衣所あり
浴槽は足下がぬめっているため注意
【三島開発総合センター】
景 色 ★
泉 質 ★★
浴 室 ―
施 設 ―
コスパ ★★★(無料!)
内 湯 あり
露 天 なし
【名 前】:三島開発総合センター
【泉 質】:単純温泉
【効 能】:神経痛、筋肉痛、関節痛など
【場 所】:鹿児島郡三島村硫黄島90-61
【ア ク セ ス】:硫黄島港から徒歩3~4分
【料 金】:無料
【営 業】:14:00~19:30
【定休日】:月、水、金、日、祝日
【TEL】:099-222-3141(三島村役場)
【特 記】:営業日は火、木、土のみなので注意
駐車場、休憩室あり
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