利尻島で面白そうなスポーツを見つけました。それがこのチラシ(利尻富士町HPより)です。2月9日に利尻島・鬼脇で行われた「第26回 雪ん子広場」というお祭りらしいのですが、その中にでかでかと書かれている「おごっこ石カーリング」というもの。「賞金3万円」と景気が良さげで「ニュースポーツ」と書かれています。 地元のお祭りで賞金3万円も出るゲームとかイイですね~。とりあえずエントリーしてみたくなります。カーリングはルールもよく知りませんが。。
おごっこって?
そもそも「おごっこ石」という言葉も、方言らしき言葉だと思われるものの、聞き馴れません。
ただ、これに関しては調べるとすぐわかりました。北海道の方言で「おごっこ=漬物」だそうです。つまり「おごっこ石」とは漬物石のことですね。なるほど、むかし言葉で漬物のことを「おこうこ」なんて言いますが、その派生系かなにかでしょうか。 ネット上の情報では「最近はあまり使われない言葉」と書かれていましたが、そんななかであえて「おごっこ」と呼ぶことに親しみがこもっているなと感じます。北海道と言えば、漬物にニシンやサケなど魚介類を入れるのが特徴的ですね。それこそ利尻昆布は欠かせない存在です。利尻島みたいな海産物に恵まれた島だと、漬物に対する思い入れも違うのかも知れませんね。
本家カーリングは高すぎる!
さてさてそんなおごっこ石ですが、これをカーリングのストーンに見立てたところが画期的です!
カーリング界の常識らしいのですが、カーリングのストーンと言えば、スコットランドのアルサクレッグ島にて採石される花崗岩が原料になっているとか。その原料すら貴重らしく、採石は20年に1度しか行われないそう。それもあってこのストーンがめちゃめちゃ高い。その額なんと1セット16個で165万円なり!とのこと。なんとストーン1個で10万円を超えてしまうから驚きです。 道具に165万というと、ちょっと気軽にできるスポーツではありませんよね。一方、おごっこ石こと漬物石は、amazonで調べたところ、カーリングのストーンと同じ直径30cm・重さ20kgのものが1つ2980円で売られていました。試合に必要な分として16個買ったとしても4万7680円です。本家と比較すれば、かなり格安で楽しめることになりますね。誰が最初に漬物石に目を付けたのかはわかりませんが、なかなか素敵な着眼点ではないでしょうか!
それにカーリングのストーンとおごっこ石が、また意外とウリふたつ。代用に見立てるにはもってこいだと思います。
円の中心を狙うだけ
しかし、ルールとなると曖昧な方も多いのではないでしょうか。僕自身もその一人。4人1チームの対戦式で、氷上でストーンを滑らせてブラシでゴシゴシ床をこすりつつ円の中にストーンが入れば得点(?)くらいにしか分かりません。調べてみると、実は戦術やチームプレイがモノを言うスポーツなのですが、この場では割愛します。
なにせ、利尻島の「おごっこ石カーリング」はいたってシンプル。1チーム3人で1人2投。おごっこ石が円(ターゲット)の中心により近い方が得点です。 優勝賞金は3万円ですから、3人で割れば1人1万円。それでもなかなかのおこづかいです。2位は1万5000円、3位は9000円。ちょっと頑張りたくなっちゃいますね!
道具があまりにも高いカーリングだと敷居が高く感じてしまいますが、身近にある「おごっこ石」を使うあたり、面白いなぁと思います。
◇参考ページ◇利尻富士町観光協会(公式HP)
利尻島・利尻富士町公式BLOG(公式ブログ)
(amazon.co.jp)
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