『なでしこジャパン』の下の世代、『ヤングなでしこ』の存在を知っていますか?U-20代表と呼ばれている20歳以下の若い選手達です。2012年8月19日より、FIFA U-20ワールドカップが日本で開催されています。各選手はこの大会で自分の力をアピールし、ビッグクラブへの移籍やA代表への選出を目標にしています。今回はヤングなでしこの左サイドバック、浜田遥選手のプレーの魅力に迫ります!
【浜田 遥】 はまだ・はるか
国籍:日本
生年月日:1993年1月26日(19歳)
出身地:大阪府高槻市
身長:174cm
体重:56kg
在籍チーム:スペランツァFC大阪高槻
ポジション:FW、DF
背番号:10
所属クラブではフォワード、U-20では左サイドバック
浜田遥はスペランツァFC大阪高槻に所属する超大型フォワードです。2006年、サッカーエリートを育成するJFAアカデミー福島の1期生として田中陽子らと共に入校し、将来のなでしこジャパンの中心選手として活躍が期待される1人です。クラブチームではA代表で活躍する丸山桂里奈と2トップを組み、得点源の役割を期待されていますが、U-20ワールドカップでは不動の左サイドバックとして全試合にスタメン出場を果たし、左サイドで攻守の起点となる役割を求められています。
圧倒的なスケールで左サイドを切り裂くドリブラー
サイドバックとしては174cmと身長が高く、他の女子選手と比べても頭一つ抜け出しています。欧州の大型フォワードと対峙しても引けを取らないフィジカルの強さに加え、類まれなスピードを武器にする強烈なサイドアタッカーです。所属クラブでは左サイドハーフとしても起用されており、爆発的なドリブルから一気にゴール前に突進してシュートを放つダイナミックなプレーを身上とします。
豊富な運動量で90分間休むことなく上下動を繰り返し、タイミングの良いオーバーラップで敵陣深くまで切れ込み、左右両足から高精度のクロスボールを供給します。サイドラインから中央へのカットインも攻撃パターンの一つで、バイタルエリアから外に抜け出すと見せかけてワンフェンイントで中に切り返し、右足で強烈なミドルシュートを放ってゴールを脅かします。
ビルドアップにも優れたDFのゲームメーカー
サイドバックでありながらビルドアップにも優れており、後方から効果的なパスを供給してゲームメークにも参加します。自陣深くからトップに向けてロングパスを入れることもあれば、ドリブル突破からペナルティエリアに侵入してスルーパスまで出せるパスセンスを持ちます。複数のポジションを高いレベルでこなせるポリバレントな能力が、ゲームを組み立てる力を養っているのでしょう。
強靭なフィジカルは守備でも強さを発揮する
1対1のマンマークに強く、縦に速いドリブルを仕掛けられてもスピードで振り切られることはありません。フィジカルの強さを前面に押し出したディフェンスが持ち味で、相手に体をぶつけながらサイドラインを並走し、強烈なスライディングタックルでボールを外に弾き出します。攻守の切り替えが早く、オーバーラップからカウンターで裏を取られても、素早く戻ってディフェンスラインを修正します。
守備範囲が広いのも特徴で、サイドから中央に絞ってクロスボールを弾き返すヘディングの強さも魅力です。打点の高いヘディングは守備時だけでなく、セットプレーでも大きな威力を発揮します。空中戦での競り合いに強く、コーナーキックからファーポストで豪快なヘッドをゴールを叩き込みます。
総括
攻守においてスケールの大きなプレーで観客を魅了する稀有なプレーヤーです。A代表では鮫島彩が左サイドバックを務めますが、今後の成長次第ではレギュラーを奪回できる潜在能力を十分に秘めている選手です。将来のなでしこジャパンを支えるスター候補の1人だと思います。
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