【島へ移住する】島暮らしのデメリット

shimanavi

公開:

3 なるほど
2,660 VIEW
0 コメント

島暮らしの難点

島への移住、憧れる人はそれなりにいるとはいえ、基本的には人口減少が顕著な離島。いかにして過疎化を防ぐか、定住を促進できるか、これは島ぐるみでの課題なのである。何故だろうか。それはもちろん不便だから。島で暮らすデメリットもたくさんあるのだ。 

1.島の”常識”に慣れる必要あり

 ほとんどの島に共通して言えることだが、あまり内地での常識が通用しない。まずほとんどの島にはコンビニや大手チェーン店はない。一応例外もある。佐渡島、奄美大島、宮古島、石垣島・・・等々、私個人の基準で恐縮ではあるが、「一島一市以上」「一島二町以上」の、比較的規模の大きな島であれば期待出来るかもしれない。 しかし、この世の中に存在するほとんどの島が、それにはあてはまらない。「『あれば便利だと思われるもの』は無い可能性が高い」と思っておく心構えが無いと恐らく苦労するだろう。また、医療機関に関しても、先生が足りない(場合によっては定期巡回)、器具が足りない、設備が足りない、松葉づえが足りない・・・なんてことは日常茶飯事。島の求人情報などは顕著だが、医師や看護師、保健師の求人は絶えず出ていたりする。言うまでも無く、不足している島がほとんどなのだ。また、物流面でも不便が多いため、例えば通販で買った商品が届くのも遅かったりもする。いわゆる「一部離島」に当てはまる地域は、別途料金が加算されたり、商品の到着に時間が掛かったりという不便もあるのだ。

 慣れればなんてことないが。これらはすべて島の”常識”。あまりにも便利な生活に慣れ過ぎていると、最初は戸惑うかもしれない。 

2.何かとワンテンポ遅い

 各地の隅々に存在する離島に情報が回ってくるのは基本的に遅い。例えば、船でしか行けない離島であれば、船がやってくるまで、新聞は来ない。鹿児島、沖縄の離島であれば、朝刊が届くのは昼過ぎ、なんていうことも全く珍しくない。船が週に一往復の小笠原諸島では、過去一週間分の新聞がまとめて届いたりする。この時点でテレビ欄や天気予報も意味を成さないし、速報性も低い。今でこそインターネットが普及したから良いものの、どの島においても出来たての情報にはあまり関心を示さない土地柄と言えるだろう。もちろん、「NHK以外の民放が見れるようになった」「やっとインターネットにひかり(もしくはADSL)が開通した!」というのも、島によってはごく最近のことだったりする。「住んでしまえばそんなのは気にならない」とよく聞くが、流行に敏感な世代にはもどかしく感じるかもしれない。

 【島へ移住する】記事一覧
potaru.com

3.娯楽自体は少ない

 自然にこそ恵まれているとはいえ、娯楽は少ない。内地では流行の風が吹いていたとしても、島にとってはどこ吹く風。遊園地も無ければ、繁華街も無い。かろうじてパチンコなんかがあれば良い方である。 放送局の少ない県に属していれば、テレビで見れるチャンネルの局数だって限られるだろう。映画館も無いし、レンタルビデオ店だってほとんどの島には存在しない。DVDをネットレンタルで借りるにしても、借りて返してにはひと一倍時間が掛かる。それじゃあ、ダウンロードして、もしくはストリーミングで・・・、ん、はたして通信環境は良好だろうか。

 仮にスポーツをするにしても、島民が少なければ、同じ競技で2チーム組めるだろうか。1対1なら大丈夫かな。野球やサッカーは厳しいか・・・。 解決策はふたつ。自分が島を出ていくか、島に人を呼び込むか。

4.毎日同じ顔合わせ

 人口が少ないと、毎日同じ人と顔を合わせるもの。これも慣れれば気にならないそうだが、人によっては新鮮味が無いように感じるかもしれない。別に島に限らず、ひとつの地域で暮らしていれば、同様の感覚になることもあるだろう。しかし、広い海に浮かぶ島という閉塞感から、島暮らしは特に強く感じてしまうようだ。実際、筆者が大学生活やビジネスシーンで出会った離島出身の人々は「毎日同じ人としか会わないから飽きる」と口を揃える。よく言えばアットホームだが、何日も続くと「島を出たい」と思うこともあるので、気を付けたいところ。

 子供たちが通う学校が、9か年の小中学校ということも珍しくはない。生徒が少ないことによって、同級生の友達がいない、アットホームすぎて敬語の使い方も学べない、男子または女子が偏りすぎるせいで島を出ても異性とまともに話せない、等々。島ならではの悩みもあるようだ。

5.島の外へ出るとき

 島の外へ出る時も色々とデメリットがある。具体的には「高い」「怖い」「通用しない」。 まず、「高い」という点。島内でお金を使う機会は少ないが、やはり島外ではその逆だ。基本的には低収入でも暮らせるのが島暮らしの良さだが、時にはそれがアダとなる。島を出る時の船、移動をする際の飛行機など、島外へと出かけるのはヘビーな出費である。何しろ我が家が観光地のようなものである。例えば旅行をしようとして、観光地から観光地へ出かけると、単純に普通の2倍お金がかかると考えられる。したがって、頻繁に島の外へ出かけることを難しく感じている島民は多い。移動面で不便な島であれば、船の便の日程まで考慮しなければならない。

 次に「怖い」という点。やはり限られたコミュニティの中で過ごしていると、広い内地は未知の世界である。移住した本人は良くても、例えば島で育てた子供は生粋の島民だ。将来的には島を出て、車だらけ信号だらけの内地で生活することにもなるだろう。それまでは家族のような島民たちの中で過ごしていても、早ければ中学、高校から島を出て下宿、もしくは一人暮らしを始めるのだ。せっかく、子供に最適だと思える環境で育てておきながら、親元を離れた途端、悪い遊びを覚えないとも限らない。島には無かった誘惑が多いのも、まぎれもない現実だ。 最後に「通用しない」。忙しない内地では、島のゆったりした時間は通用しない。例えば、特に鹿児島の離島や沖縄なんかでは、待ち合わせ時間に30分遅刻することは当たり前だったりする。筆者はかつて石垣島での友人との飲み会で、生真面目にも19時集合の10分前に到着したが、誰も来ない。連絡も無かった。結局2人目がやってきたのは19時30分、全員揃った頃には20時を過ぎたことがあった。内地では非常識な話だが、島では普通だ。このあたりが混同してしまうと、色々と不便に感じるだろう。 

6.自然が豊かゆえに

 時に危険なことも起こる。最も分かりやすい例としては、都会ではまず見ることの無い危険生物たち。特に鹿児島、沖縄の離島では、サソリやミツバチに毒ヘビや毒グモなど、迂闊に触れると死に至らしめる生物もいる。陸に限らず、海も同様だ。

 また、火山活動などで隆起して出来た島々であれば、高くて険しい崖が至る所にある。うっかり足を滑らせるとひとたまりもないだろう。そうでなくとも、またいつ火山が起こるかもわからない、地震が起きた時は津波が来るかも知れない、と、心配するだけキリがないですが、自分の身を守るためにも、用心するべきことは沢山あるのだ。 

 何事も憧れてしまうと良い点ばかりが見えてくるもの。けれども、移住を検討する際はよくよく考えて。移住は高い買い物である。移住したものの、「こんなはずではなかった・・・」は非情だが通用しない。クーリングオフは効かないのである。

 もちろん悪い話ばかりではないけれど! →【島へ移住する】島暮らしのメリット

最終更新:

コメント(0

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン