正直ちょっと憂鬱な病院。体調が悪くてつらい時もあるけれど「良くなるために滞在する日々や時間」を暗く過ごすのはもったいない!ということで「病院での時間」を少しでも気楽に過ごすために、みんなで「こんな面白いことがあった」「こう過ごしたら楽だった」「密かにこれが楽しみだった」という経験や知恵を持ち寄れたらいいな、と思ってページを作ってみました。
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◆あそこはラーメンがうまい
数年前に母親が大病を患い、手術・入院していたある大病院。めでたく退院となった日に家族、親戚でその大病院の食堂で昼食をとりました。母の入院中とんでもなくショゲかえっていた父がその日から俄然元気に!
まあ、いわゆる業務用丸出しのラーメンなのですがその時に食べたのがよっぽど美味しく感じたらしく、「あの病院のラーメンはうまい!」と言って譲りません。
その後も両親は数カ月に一度定期検診に通っています。検診前日も「お父さんあしたはラーメンだから♪」とニコニコしています。本来はちょっと不安もあるはずですが、思わぬものが父親の不安をやわらげています(当の母親はもう「何があっても動じない」という境地に立っているようです。女性は強いです)。
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◆わたしはそれで普通
健康診断でバリウムを飲んだので下剤をもらいに行きました。「ひとつでも充分だと思いますが・・・」と説明を受けて受取ろうとすると、わたしの後に来た初老女性が「4つくださいわたしはいつも4つ。それでやっとふつうです」とたたみかけるように言ったあと、下剤を4つもらって行きました。なんとなく「頼もしい。。。」と思いました。
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◆元気が出たね
持病の発作により救急車で搬送された身内。ひと晩の点滴で回復したので「帰ろう」と促すと、ものすごく怖い顔で一点を見つめています。
「どうしたの?」と聞くと
「救急車で運ばれてる時『40代女性』って聞こえてん!まだ30代やのに!」
そこにいた全員が「もう元気。大丈夫」と思いました。
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◆花言葉は知らない
大きな病院の前にある花屋さん。お見舞いのお客さんで賑わっています。花には詳しくない私ですが、そのお店に「ウツボカズラ」があるのを見つけました。「甘い匂いで虫を誘い、脱出不能な壺へ落として溶かしてしまう」というあの「食中植物」です。
お見舞いに持って行く植物というのは「元気」「爽やか」を連想させるものや、単純に「きれい」「かわいい」ものが普通だと思います。もしここでそのウツボカズラを買う見舞客がいたとしたら、その人は患者さんにどんなメッセージを込めているのでしょう。そしてそのお花屋さんは、なぜ食虫植物を仕入れたのでしょう?「ハエトリグサ」や「モウセンゴケ」を仕入れる予定は?
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