先日、日本三大清流のひとつ「柿田川(かきたがわ)」に行ってみました。といっても観光客はほとんどこない下流の方。「柿田橋」の下のところです。
もちろん目当ては「食べられる野草さがし」。地元の方など少数の人が通っていると思われる「けものみち」を進んでみます。
そこですぐ目についたのはこちらの
スペアミントでした。これとかペパーミントは中郷温水池や源兵衛川にもたくさんあります。
アップルミントなんかはちょっと目を凝らせば線路脇とか道端でもすぐ見つかります。その繁殖力は「狂暴」とも表現されるほど強く、厄介者あつかいされることもあるぐらいです。
本当にしょっちゅう見かけるので「摘んでお酒に使おうかな」と思うこともありますが、実行したことはありません。でも見つけると必ず葉の匂いを嗅いでしまいます。
セリもありました。というか、天下の清流・柿田川クラスになればセリぐらい「ご自由にどうぞ」ぐらいわんさか生えていて欲しいのですが、ここではよーく探さないと見つけられない寂しさでした。
宿題は「ミズ」
見たことがなくても「なんか食べれそう」という雰囲気のある草は、片っ端からいつものアプリにかけてみます。
セリのすぐ近くで見つけたこれはどうでしょう、なんとなく食べれそうに見えますが…
「アオミズ」と出ました。東北かどこかを扱った番組で「ミズ」という山菜が出てきたのを覚えているので、それと関係あるのかなと思って調べてみると
青みずは、赤みず同様、水のきれいな沢周辺に自生していますが、赤みずに比べると、とても神経質で繊細な山菜といえます。限られた場所にしか生えないため、量的にも少なく赤みずよりも高級な山菜と言えるでしょう。
とあるのですが、上のような詳しい方のサイトで見るアオミズや画像検索して出てきたアオミズと比べると、わたしが柿田川で撮った上の写真は「葉脈」が微妙に違うと思うんですよね…。
また「ミズ」「アカミズ」「アオミズ」がそれぞれ指すものが、サイトによって違うような気もする(その地方特有の呼び方とかも絡んでくるのでしょうか)ので、「ミズ」の仲間については今後の宿題にします。
前回の宿題「コゴミ」
前回の調べで「ワラビ」と「ゼンマイ」が大きくなった姿はわかりました。そのとき宿題にしたのが山菜(若芽)の状態だと「同じぐるぐる系」で非常に良く似ている「ゼンマイ」と「コゴミ」の違いはどうか、ということでした。
ワラビやゼンマイと違ってアクが少なく、粘り気もほんのりで食べやすいコゴミ。わが家では天ぷらのほか、豚バラ肉などと一緒にオイル系のパスタにして食べることも多いです。
そんなコゴミの正式名称は「クサソテツ」と言うそうです。
コゴミ(屈/こごみ)は正式な名称をクサソテツと言い、シダ植物の多年草です。美しい緑の葉で、冬には地上の葉は枯れますが地下の株は越冬し、春から初夏に渦巻状の新芽が出てきます。食用に採るのはその新芽の部分で、地方によっては「こごめ」と呼んだりもします。
全国各地の野や山に自生していますが、近年栽培も行われるようになり、スーパーなどにも並ぶようになりました。
「全国各地」にあるからこの辺にだってあるはず。といっても「シダ類」の葉っぱってみんな同じような見た目ですよね‥‥とりあえず近所で見かけたこのシダ類をアプリにかけてみると
「ベニシダ」というそうです。シダ類と見ればとにかくアプリにかけてみる日々を送った結果、圧倒的に多かったのがこのベニシダでした。
改めてコゴミ(クサソテツ)の見た目を調べてみると、上の写真と違って「葉っぱたちが一点の周りを囲むように立ち上がるような姿」をしています。そうですね、「ソテツ」の名がつくぐらいですもんね。
でもそういうシダ類ってなかなか見かけないんですよ…と思ったらありました。場所は修善寺の温泉場「竹林の小径」です。
「これソテツっぽい!」と思ってパシャリ。さあ、アプリの判定は?
ビンゴ!やっとコゴミを発見することができました。
その後も遊歩道の脇を見てみると
クサソテツっぽいシダ類はたくさんあるんですけど、なんとなく「葉っぱたちが一点の周りを囲むように立ち上がっている感」が弱い気がするんですよねえ…。
コゴミもまだ宿題ですね。梅雨はしばらく続きますが、夏はどんな食べられる野草が見つかるでしょうか。楽しみです。
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