歌人・斎藤茂吉の長男で、精神科医でもある斎藤茂太さんの本です。
時代の変化のスピードが速い現代において、人間の心も何かとせわしなく落ち着きがなくなってしまっています。そんな中で心にゆとりをもって、あえて「ゆっくり」生きることで、豊かな人生を送ることができる、そんな生き方のコツが詰まった書籍です。
著者は「ゆっくり生きる」ことのメリットとして以下の例をあげています。
・自分らしさを取り戻せる
・結果よりも、そこに至る過程を楽しめるようになる
・生きることの深い味わいを感じとれるようになる
自分は「のんびりとした性格だね」と言われることがありますが、著者の「ゆっくり生きる」こととはまったく違いました。自分の場合は、やるべきことから逃げて先延ばしにしてしまうようなダラダラしてしまいます。いよいよ期限が迫ってくると気持ちにも焦りがでてしまいます。そして失敗してしまいます。
著者の場合は、やるべきこと・気がかりなことはさっさと終わらせてしまって、余った時間をゆっくり過ごして豊かな人生を送ろうというものです。ダラダラとゆっくりはまったく別物です。
一生懸命やっているのにうまく行かない、成果があがらないと感じている方は、この書籍を読むとその理由が分かるかもしれません。
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