夏の甲子園大会では1978年の第60回大会から、ちょうど10年前の2006年の第88回大会までは隣県同士の対決を避けるため、初戦は『東日本地区の高校と西日本地区の高校が対戦する』というルールがありました。
しかし、東日本と西日本の境にあたる県は隣県と当たる可能性もあり、不公平ということから2007年からはこのルールがなくなりました。
現在では隣県同士が1回戦からいきなり対決することもあります。
(2校が出場する北海道と東京都は南北海道代表校と北北海道代表校、東東京代表校と西東京代表校が初戦からあたらないようになっています)
11日の第2試合は富山第一(富山)対中越(新潟)の隣県対決!
隣県対決となったこの試合は富山第一のサヨナラ勝ちで幕を閉じました。
中越 000 000 000 | 0
富山第一 000 000 001X | 1
実はこの試合が始まる前は隣県対決ということ以外はそれほど注目はしていませんでした。しかし試合を追うごとに『注目度』はグングン高まりました。
そして、9回は『注目』が『興奮』に変わりました。
それは、中越のピッチャー今村くんが富山第一を相手にノーヒットピッチングを続けていたからです。
9回、あと3つアウトを取ればノーヒットノーラン達成と言いたいところですが、そうではありませんでした。
なぜかというと中越も富山第一同様、ここまで無得点だったからです。
終盤での強行策
両者0-0で迎えた8回、中越は先頭打者がヒットで出塁しました。どうしても1点が欲しいこの場面、100%バントでランナーを送ると思っていましたが、ここでとった作戦はランエンドヒット。カウント2-3からのランエンドヒットは三振ゲッツーという最悪の結果でした。終始バッター有利のカウントで進んでいただけに、どこでもバントができる場面でした。回は8回、1アウト2塁という場面を確実に作るという作戦があってもよかったかもしれません。
追い込まれた最終回。作戦の徹底はあったのか
9回裏、富山第一の攻撃。この回を0点に抑えれば延長戦に突入という場面。富山第一の4番狭間くんにこの日チーム初ヒットとなるツーベースヒットを打たれました。ここで中越今村くんのノーヒットノーラン達成はなくなりました。
1アウト2塁の場面、バッターは5番。ここで中越の監督はどんな指示を出したのでしょうか。カウントは0-3になりました。ここは1点でも取られたら終わってしまう場面、歩かせて1アウト1,2塁にして6番バッターで勝負、ダブルプレー狙いの作戦かと思われましたが、次のボールはど真ん中高めのストライク。勝負するにしてはストライクを取りにいったようなボールだったので危険を感じていました。そして1-3からのボールを左中間に運ばれて試合が終わりました。
高校野球は監督が曖昧な指示すると選手は困惑します。この場面どんな支持があったのかはわかりませんが、少し中途半端だった気がしました。
中越は勝てる試合を落とした気がしてならない
打者32人に115球を投げた中越の今村くん。
今大会注目されている『BIG3』のような速いストレートがあるわけでもありませんが、ここまで本当に丁寧によく投げました。
165センチの小さなエースの夏は終わりました。
いいピッチングをしていただけに、悔いが残る最後だったかもしれません。
チームによっていろいろな戦い方があるので、とった采配に対してどうこう言うつもりはありませんが、中越は勝ってもおかしくない試合だった気がします。
○関連記事
■高校野球
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_______________________________________野球なんでもNEWS!『かっとばせ!野球部!』 ~We Love 野球!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
最終更新: