1月26日(火曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている状況を考えます。
※ 情報を追加して更新します
1号機
◎日報に新規事項の記載なし
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室、1号機所内ボイラー室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中
2号機 使用済み燃料プールの冷却を停止。電源切替盤点検のため。冷却停止中の使用済燃料プール水温度上昇は最大でも約1.9℃と見込まれるため、管理上問題はないと発表
・使用済燃料プール代替冷却系は、当該系統の電源切替盤点検を行うため、1月26日午前5時57分に冷却を停止。冷却停止時の水温は27.7℃であり、水温度上昇率は0.131℃/hで、停止中の温度上昇は最大でも約1.9℃と評価されることから、運転上の制限値65℃に対して余裕があり、使用済燃料プール水温度管理上問題なし。
その他の項目に新規事項の記載なし
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系停止中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中
3号機 格納容器に新設した温度計の信頼性評価の結果、2カ所の温度計を監視用として選定。あわせて2,3号機でも信頼性の高い4カ所の温度計を監視用に選定
・3号機においては、2015年12月に原子炉格納容器(以下、「PCV」という。)内に新設温度計を設置し、設置状態や電気的特性および約1ヶ月間の温度トレンドの確認による信頼性評価を実施。信頼性評価の結果、PCV内の冷却状態の監視に使用できるものと判断し、下記2箇所の温度計について、特定原子力施設に係る実施計画「III 特定原子炉施設の保安」第1編第18条(原子炉の冷却状態の監視)(以下、「実施計画III第1編第18条」という。)に定める監視温度計として選定し、1月27日午前0時より監視を行う。
<選定温度計>
・3号機PCV温度 TE-16-002
・3号機PCV温度 TE-16-004
また、今回の3号機PCV温度計の設置により、1~3号機のPCV内に新設温度計が設置されたことから、これを機に、実施計画III第1編第18条に定める監視温度計の選定状況の整理を行い、信頼性が高い下記4本の監視温度計についても、実施計画III第1編第18条の監視温度計として選定した。こちらについても1月27日午前0時より監視を行う。
<選定温度計>
・3号機 RPV下部ヘッド温度 TE-2-3-69L2
・3号機 RPV下部ヘッド温度 TE-2-3-69L3
・2号機 SUPPLYAIRD/WCOOLERHVH2-16C TE-16-114H#2
・2号機 SUPPLYAIRD/WCOOLERHVH2-16E TE-16-114K#2
その他の項目に新規事項の記載なし
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に移送実施中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設へ高濃度滞留水を断続的に移送実施中
4~6号機
◎日報に新規事項の記載なし
◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了
◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
共用プール・水処理設備および貯蔵設備
◎日報に新規事項の記載なし
◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。
◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置運転中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・RO淡水化装置運転中
・多核種除去設備(ALPS)運転中
・増設多核種除去設備運転中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
サブドレン・地下水ドレン 一時貯水タンクEから海洋排水を実施。排出量は904トン
※サブドレン他水処理施設について、一時貯水タンクEの分析結果[採取日1月17日]については、運用目標値を満足していることを確認。1月25日午前10時19分より海洋への排水を開始。なお、排水状況については、午前10時22分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)
その後、同日午後4時36分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。排水量は904m3。また、一時貯水タンクFの分析結果[採取日1月19日]については、運用目標値を満足していることを確認。
サブドレン・地下水ドレン浄化水の詳細分析結果(1月19日採取分)
サブドレン・地下水ドレン 集水タンクの分析結果(1月17日採取分)
地下水バイパス 海洋排出の準備進む(通算100回目)
※地下水バイパス一時貯留タンクグループ1の分析結果[採取日1月16日]については、運用目標値を満足していることを確認。
H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果
◆最新のパトロール
1月25日のタンクエリアパトロールや汚染水タンク水位計による常時監視において、漏えい等の異常がないことを確認。
◆H4エリア
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 1/17 1/18 1/19 1/20 1/21 1/22 1/23 1/24
E-1 10,000 ※ 8,800 7,200 7,800 8,100 7,200 6,700
浪江雨量(mm)2.0 64.0 0.5 0.0 0.0 0.0 2.5 1.0
※ 悪天候により採取中止
◆H6エリア
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
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