東京電力のホームページ、映像アーカイブにストックされている動画の多くは、トラブル状況や事故原発での取り組み、記者会見などほとんどが福島第一原子力発電所に関するものなのだが、時々はっとするような動画が公開されることがある。これもそのひとつ。電力会社が世の中でどんなに大切な役割を果たしているのかよくわかる。
2015年9月9日から11日にかけて、関東から東北までの広い地域で大きな被害をもたらした「平成27年9月関東・東北豪雨」。茨城県常総市で発生した堤防決壊による停電の復旧活動を紹介するビデオ。自社の活動PRビデオに「力を合わせた復旧活動」などというタイトルをつけることができる社風にはドン引きしてしまうが、ビデオはいい。
東京電力や(ビデオには映っていないが協力企業の関電工やその他関連会社)の多くの作業員の人たちの尽力があるからこそ、電気がある生活が守られているのだと実感できる。停電で困っている人たちのために何とかしたいと力を尽くす責任感で、原発事故の収束、廃炉への道程をしっかり進んでいただきたい。
ありがちかもしれないけれど、電力会社の人の停電復旧作業が終わって、お家の方が照明のスイッチをオン。
「あー点きました」という素朴でストレートな感謝の言葉に、すべてが表れている。
電力会社って、地域の人たちの安心をキープするのが仕事なんだとつくづく思う。
一言付け加えさせてもらうなら、地域のニーズに応えてくれたら、それだけできっとたくさん感謝してもらえる希有な仕事なのだと思う。お金儲けや財界での立ち位置なんて考える必要はないのにと思うのは私だけではないはずだ。
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