サブドレン・地下水ドレン計画の排水が始まる
9月14日(月曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。
※ 情報を追加して更新します
1~2号機
新規事項なし
◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中
※ タービン建屋地下滞留水の移送は停止中
◆2号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送実施中(2015年9月11日午後4時58分~)
※ タービン建屋地下滞留水の移送は実施中
3号機 タービン建屋地下の高濃度滞留水の移送を再開(移送先はプロセス主建屋)
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中
・FSTR建屋から3号機廃棄物処理建屋の滞留水移送については断続的に実施中
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ高濃度滞留水を移送開始(2015年9月14日午前10時14分~)
※ タービン建屋地下滞留水の移送は実施中
4~6号機
新規事項なし
◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。
◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
共用プール・水処理設備および貯蔵設備
新規事項なし
◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。
◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・RO濃縮水処理設備運転中
地下水バイパス
新規事項なし
H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果
◆最新のパトロール
9月13日のパトロールにおいて、タンクからの漏えいの兆候を早期に発見する目的で70μm線量当量率の測定を行っているが、堰床部に溜まっている雨水の影響により70μm線量当量率の測定を一部実施できないところを除き、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)において異常がないことを確認。
H4エリアE-2の全ベータ上昇は、外堰の水が混入したためと発表
<最新のサンプリング実績>
今回の分析結果について、H4エリア周辺(E-2)の全ベータ放射能の値が前回値(9月8日採取分:検出限界値未満(検出限界値:17Bq/L))から200Bq/Lと上昇したが、大雨の影響により当該観測孔にH4北タンクエリア外堰内の水が混入したことによるものと考えられる。その他の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。
H4エリア周辺地下水【E-1】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/6 9/7 9/8 9/9 9/10 9/11 9/12
E-1 25,000 46,000 37,000 37,000 40,000 ※ 35,000
浪江雨量(mm) 36.5 35.5 40.5 79.5 39.0 93.5 0.0
H4エリア周辺地下水【E-2】全ベータ濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/7 9/8 9/9 9/10 9/11 9/12
E-2 ND(13) ND(17) ★★ ※ 200
浪江雨量(mm) 35.5 40.5 79.5 39.0 93.5 0.0
※ 悪天候により採取中止
★ 降雨による冠水のため採取出来ず
※ 資料の記載を遡ると、前日の採取(11日)は「悪天候により採取中止」、10日と9日については「降雨による冠水のため採取出来ず」となっている。
地下水のサンプルをとっている孔がどのような形態なのか不明だが、堰の中の水が混入するようではサンプル採取にそもそも不適なのではないだろうか。
ちなみに、海に近いエリアの「地下水観測孔」は右の写真のような形態。
タンクエリアの観測用の孔が同様なら、堰の中の水が混入することはなさそうだが。
H6エリア G-1のトリチウム濃度は2,900ベクレルと高止まり
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
H6エリア周辺地下水【G-1】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/6 9/7 9/8 9/9 9/10 9/11 9/12
G-1 3,300 3,400 2,300 170 3,300 ※ 2,900
浪江雨量(mm) 36.5 35.5 40.5 79.5 39.0 93.5 0.0
H6エリア周辺地下水【G-2】トリチウム濃度(単位:Bq/L)
採取日 9/6 9/7 9/8 9/9 9/10 9/11 9/12
G-2 800 5,700 550 190 130 ※ 200
浪江雨量(mm) 36.5 35.5 40.5 79.5 39.0 93.5 0.0
※ 悪天候により採取中止
1~4号機タービン建屋東側
新規事項なし
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