2015年6月28日 今日の東電プレスリリース

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6月28日(日曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)
 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月28日
www.tepco.co.jp  
【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
 【まとめ】今日の東電プレスリリース「ここがポイント」
potaru.com

※ 情報を追加して更新します

タンクエリアの雨水カバー他設置工事を行っていた作業員が右手中指を負傷。いわき市内の病院に救急搬送の続報

病院で診察を受けた結果、「右中指末節骨開放骨折、右環指末節骨骨折」(全治に6週間の安静加療を要する見込みである。)と診断。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月28日

※ 環指:指輪をする指の意味から第4指。薬指

1号機 ~タービン建屋の高濃度滞留水の移送再開(移送先は1号機廃棄物処理建屋)

・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

加えて、
・1号機ディーゼル発電機(B)室の滞留水を、1号機タービン建屋地下へ断続的に移送実施中

・1号機タービン建屋地下→1号機廃棄物処理建屋へ高濃度滞留水を移送実施中(2015年6月28日午前11時43分~)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月28日

※ タービン建屋地下滞留水の移送は稼働中

2号機 ~タービン建屋の高濃度滞留水の移送再開(移送先は高温焼却炉建屋)

1号機の冒頭4項目に加え、
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、2号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中

・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(2015年6月28日午前11時17分~)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月28日

※ タービン建屋地下滞留水の移送は稼働中

3号機 ~タービン建屋の高濃度滞留水の移送再開(移送先は高温焼却炉建屋)

1号機の冒頭3項目に加え、
・使用済燃料プール循環冷却系停止中
・増設廃棄物地下貯蔵設備建屋の廃樹脂貯蔵タンクエリア、廃スラッジ貯蔵タンクエリアの滞留水を、3号機廃棄物処理建屋へ断続的に移送実施中

・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(2015年6月28日午前11時22分~)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月28日

※ タービン建屋地下滞留水の移送は稼働中

4号機~6号機

新規事項なし

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。

◆5号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

新規事項なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)停止中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置停止中
・RO濃縮水処理設備停止中

地下水バイパス

新規事項なし

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

6月27日のパトロールにおいて、タンクからの漏えいの兆候を早期に発見する目的で70μm線量当量率の測定を行っているが、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月28日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月28日

 福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H4エリア周辺)|東京電力 平成27年6月28日
www.tepco.co.jp  

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月28日

 福島第一原子力発電所構内H6エリアのタンクにおける水漏れに関するサンプリング結果について (H6エリア周辺)|東京電力 平成27年6月28日
www.tepco.co.jp  

<周辺地下水G-2のトリチウム濃度>
6月13日 150Bq/L
6月14日 悪天候により採取中止
6月15日 悪天候により採取中止
6月16日 悪天候により採取中止
6月17日 260Bq/L
6月18日 250Bq/L
6月19日 220Bq/L
6月20日 悪天候により採取中止
6月21日 1,300Bq/L
6月22日 290Bq/L
6月23日 悪天候により採取中止
6月24日 1,800Bq/L
6月25日 340Bq/L
6月26日 170Bq/L

1~4号機タービン建屋東側 ~物揚場前の全ベータ、1号機取水口のセシウム-137が過去最高値

新規事項なし

 福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成27年6月28日
www.tepco.co.jp  
「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成27年6月28日」より
「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果|東京電力 平成27年6月28日」より

<過去最高値>物揚場前(海水)
全ベータ:52Bq/L(2015年6月27日)
 これまでの最高値:40Bq/L(2013年7月3日)

<過去最高値>1号機取水口(遮水壁前)(海水)
セシウム-137:44Bq/L(2015年6月27日)
 これまでの最高値:33Bq/L(2014年5月12日)

地下貯水槽

新規事項なし

1~3号機放水路

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月28日

 福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果|東京電力 平成27年6月28日
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K排水路の状況 ~数値上昇は降雨の影響による一時的なものと推定

<最新のサンプリング実績>
6月27日に採取した水の分析結果(セシウム134、セシウム137、全ベータ値)が前日の分析結果よりも上昇しているが、降雨の影響により一時的に上昇したものであると推定。また、港湾口連続モニタの値については有意な変動は確認されていない。

福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年6月28日

 福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果|東京電力 平成27年6月28日
www.tepco.co.jp  
「福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果|東京電力 平成27年6月28日」より
「福島第一原子力発電所 K排水路排水口放射能分析結果|東京電力 平成27年6月28日」より

関連データ(東京電力以外のサイト)

 [浪江]2015年6月(日ごとの値)主な要素 | 気象庁|過去の気象データ検索
www.data.jma.go.jp  

【福島第一原発から約10kmに位置する気象庁のアメダス「浪江」の気象データ】

6月28日の降水量合計は4.0mm 1時間最大は1.5mm 10分最大は0.5mm
 気温は最高 19.3℃、最低 14.1℃ 日照時間 0.0
 最大風速 4.1 北北西 最大瞬間風速 8.2 北北東
6月27日の降水量合計は31.0mm 1時間最大は6.5mm 10分最大は2.0mm
 気温は最高 22.3℃、最低 19.3℃ 日照時間 0.0
 最大風速 4.5 南東 最大瞬間風速 9.1 南東
6月26日の降水量合計は5.0mm 1時間最大は3.5mm 10分最大は1.0mm
 気温は最高 26.1℃、最低 13.5℃ 日照時間 1.7
 最大風速 4.8 南南東 最大瞬間風速 8.8 南南東

●最大風速とは10分間の風速の平均値である平均風速のうち、その日最大のもの。瞬間最大風速は、文字通り瞬間ごとの風速の最大値。
●●10分間の平均風速が10メートルを超える場合には、クレーン作業など屋内作業を停止しなければならない場合がある。

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