陸前高田市小友町。海が見下ろせる高台に「希望の灯り」が灯されています。
この灯りの火は、神戸市の東遊園地に灯されている「1.17 希望の灯り」から運ばれてきたものです。灯りの台座には、神戸と東日本をつなぐ円が刻まれいてます。
この灯りは、陸前高田の市民と、特定認定非営利活動法人阪神淡路大震災「1.17 希望の灯り」たすきプロジェクトの協働で建立されました。碑文には、次のように記されています。
この「希望の灯り」は
2011年3月11日午後2時46分に発生した
東日本大震災で被災された方々に
少しでも希望を持っていただきたいとの思いから
国内外からのご寄付をもとに
被災地のみなさんとボランティアが協力して建立しました。
ここに灯る火は、1995年1月17日午前5時46分に発生した
阪神淡路大震災で被災した方々をはげまそうと
全国47都道府県から種火が集められ
2000年の1月17日、神戸市の東遊園地に
「1.17 希望の灯り」として点灯され、いまも灯り続けています。
震災が教えてくれた
やさしさ、思いやり、仲間、絆の大切さを忘れることなく
ともに歩んでいきましょう。
2011年12月10日建立
「希望の灯り」の碑文より
陸前高田の海を見おろす高台に建てられた「希望の灯り」は神戸の「希望の灯り」とつながっているのです。そして神戸の「希望の灯り」を通して、全国の人々の思いともつながっているのです。
震災が教えてくれた やさしさ、思いやり、仲間、絆の大切さを忘れることなく ともに歩んでいくために。
海を見下ろす高台に建てられた「希望の灯り」は鎮魂の灯りであると同時に、未来への希望の灯りなのです。建立された当時は見られなかったカキ養殖の筏も、いまは広田湾にたくさん浮かべられています。高田松原を復活させるための松の苗木が育てられている場所も、おしゃれな箱根山テラスもすぐ近く。ここはいろいろな意味で希望の地なのです。
陸前高田にお越しの際には、ぜひいらしてくださいね。
「希望の灯り」は陸前高田市小友町の高台、気仙大工左官伝承館の敷地内で、今日もしずかに燃え続けています。
「希望の灯り」
気仙大工左官伝承館
所在地:〒029-2207 岩手県陸前高田市小友町字茗荷1-237 TEL. 0192-56-2911
拝観料:無料、開館時間:9:00~16:00
休館日:毎週水曜日 (但し、祝祭日が水曜日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
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