トーナメント戦において一番おもしろいと言われているのが準々決勝。
この準々決勝に残ったチームから優勝チームが出るからです。
甲子園なら準々決勝を1日で4試合行いますが、県大会は1つの場所で4試合やるわけではなく2球場で2試合ずつ行います。全部見ることができないのは残念です。
■草薙球場
浜名 (西部5位)対 静岡 (推薦)
浜松商(西部5位)対 常葉橘(中部2位)
■清水庵原球場
藤枝明誠 (中部1位)対 駿河総合(中部5位)
東海大翔洋(中部4位)対 静清 (中部5位)
ここは、迷わず草薙球場へ行きました。
試合1時間前に到着
試合を観戦するときはいつもかなり時間に余裕を持って行くことにしています。
早く行けば自分の見たい場所に座ることができるということもありますが、1番の理由はそういうことではなく、試合前の選手の表情や練習を見るためです。
特に試合前のシートノックを見るのは絶対です。
以前に、とあるチームが試合前の横浜高校のシートノックを見たときに『このチームには絶対勝てない』そう思ったそうです。チームの状態や力を知る意味でも試合前のキャッチボールやシートノックはとても大事なものなのです。
しばらくして静高のシートノックが始まりました。静高のノックを見ているといつも思うのは無駄がないということ、よく考えられています。そしてレギュラーはもちろんのこと控え選手もみんなうまい。特に内野手ですがグラブの使い方は感心するばかりです。本当によく鍛えられていることがわかります。
この試合のポイントは初回
今日の静高のピッチャーは甲子園の準々決勝、敦賀気比戦で村木くんの後を好リリーフした村松くん。
球速は135キロくらい。キレのいいボールは数字よりも速く見えます。この他にもいろいろな変化球を投げる村松くん。他の高校なら間違いなくエースでしょうね。こんなピッチャーが2番手に控えているわけだから静高が強いのもうなずけるところです。
一方、浜名の水谷くん。投球練習ではキャッチボールのような投げ方で、本当にこれで大丈夫?と心配になるくらいのものでした。球速はストレートが115キロくらいでした。
試合でもなかなかストライクが入らず1番2番と連続でフォアボールを出してしまいます。3番の内山くんはショートフライに打ち取りますが、続く4番5番にまたもフォアボール。押し出しで簡単に取られてはいけない先取点を与えてしまいます。
さらに6番平野くんは右中間を破る走者一掃のタイムリーツーベース。なんとか後続を打ち取りますがピッチャー水谷くんはヒットわずか1本で4点を取られてしまいました。初回だけで43球も投げました。
静高が今大会初戦に対戦した知徳高校もそうでしたが、『静高』という名前に負けてしまっていたように感じました。後から知ったことですが、水谷くんは2月に膝の手術をしたばかりだそうです。このあたりも影響していたかもしれません。
3回途中で連続フォアボールの後、押し出しのデッドボールで6点目を献上、ここでマウンドを降ります。83球、打たれたヒットはわずか2本でした。
静高は4回5回と無失点に抑えられますが6回に連打で4点追加。試合はここで10点差コールドとなりました。
振り返って
浜名(西部5位)000 000 | 0
静岡(推薦) 402 004X | 10
※6回コールド
静高クリーンアップにヒットが出なかったのは個人的には不満ですが、6回の3本の長打はさすが静高という感じでした。
ダブルスチールを含めた7個の盗塁も静高らしさが出たと思います。
クリーンアップが打たなくても、たった6本のヒットでも確実に勝つ静高はやはり強いなぁという印象です。
明日の準決勝は中部1位の藤枝明誠と中部対決。
中部大会は静高が不参加だったとはいえ中部1位の藤枝明誠。推薦枠の静高と真の中部No.1を決める、これまた楽しみな対戦です。
その他の試合結果
【清水庵原球場】
藤枝明誠 (中部1位)6-3 駿河総合(中部5位)
東海大翔洋(中部4位)2-1 静 清 (中部5位)
■高校野球
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