草薙球場第2試合は西部5位の浜松商業と中部2位の常葉橘の対戦でした。
3塁側の応援席から常葉橘の1塁側応援席へ移動しました。
常葉橘は毎年プロのスカウトが注目するような絶対的エースがいます。2009年には広島カープにドラフト4位で入団した庄司隼人、亜細亜大に進学した高橋遥人、そして昨年のドラフトで広島カープから育成2位で指名を受けた木村聡司がいました。
常葉橘のエース谷脇くんは先輩たちのようにスピードでガンガン押すタイプではなく球速は132、3キロくらいです。ランナーがいなくてもセットポジションで投げる制球力で勝負するタイプです。
その谷脇くんは浜商相手に5回までフォアボール1つだけのノーヒットピッチング!
しかも毎回の6奪三振でそのすべてが見逃しの三振でした。
1点勝負の展開での守備を考える。高校野球でよく見る外野手のダイビング。
ノーヒットで迎えた6回も谷脇くんは浜商から7個目の三振を奪い、簡単に2アウトを取ります。そして次の9番バッターの初球にデッドボールを与えてしまいます。
打順は1番にかえって伊奈くん、打球はレフト線へライナー性の当たり。レフトはダイビングを試みますが後ろへ逸らしタイムリー3塁打にしてしまいます。
この場面がこの試合の最大のポイントだったと思います。
ここは1点も与えてはいけない場面。レフトはイチかバチかの勝負のようなダイビングはしてはいけない場面でした。左打者のレフトライン際の打球はどんどん外へ切れていきます。ただでさえ捕りづらいものです。この場面はワンヒットで止めて2アウト1,2塁の形にするべきでした。
もしもダイビングした理由がピッチャーがノーヒットに抑えていたからというものだとしたら、その考えは捨てなくてはいけません。高校野球を見ていると届きそうもない打球に対して外野手がダイビングキャッチを試みる場面をよく見かけます。
外野手がダイビングをするときは、万が一取れなかった場合、確実に長打になるということを頭に入れておかなくてはいけません。試合の状況を常に考えておくことが大事だということです。
8回を除けば毎回の10三振を奪った谷脇くん。谷脇くんからしてみれば悔やまれるのは6回、簡単に2アウトを取った後ラストバッターの初球に死球を与えてしまったことでしょう。
常葉橘は7回ノーアウト1,2塁のチャンスを作りますが得点することができませんでした。
------------------------------------------------浜商 (西部5位)000 002 000 | 2
常葉橘(中部2位)000 000 000 | 0
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最後に。。。
今日も浜商らしいスモールベースボールで接戦をものにしました。
浜商は3試合で取った得点はたったの7点ですが失点もわずかに3点です。
少ないチャンスを確実にものにするところはさすが伝統校という感じがします。
東部1位の日大三島を破り、そして今日中部2位の常葉橘を破った浜松商業。明日は西部1位の磐田東を破り今日、静清に勝った東海大翔洋と対戦します。
こちらも見逃せない1戦ですね。
その他の試合結果
【清水庵原球場】
藤枝明誠 (中部1位)6-3 駿河総合(中部5位)
東海大翔洋(中部4位)2-1 静 清 (中部5位)
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