411kgは刺身にしたら3000人分ですと
『クロマグロなのにマンモス!』『まいった411kgクロマグロ、またも勝浦』でお伝えしました和歌山県那智勝浦の勝浦漁港で連日水揚げされた300kgオーバーの超大物クロマグロですが、このクラスともなると、生後20年以上なのだそうです。
クロマグロの漁獲量が全国有数の和歌山・勝浦漁港(那智勝浦町)で今年3月、最重量記録を約30年ぶりに更新する386キロの大物が揚がり、今月には初の400キロ超も水揚げされた。
このクラスに成長するには20年は必要とされる。専門家は、沖縄近海を中心に21年前、4000万匹もの大量の稚魚が生まれた珍しい現象が大型化の背景にあるとみており、「団塊マグロ」と呼んで注目している。
勝浦漁港の水揚げの最盛期は2~5月で、大物の300キロ超は今年、今月16日までに10匹揚がり、昨年も同時期に同数が水揚げされ、近年は「重量化」の傾向がみられるという。
水産庁の資料を見て思ったことは、日本人とまぐろは切っても切れない縁だなということ。日本の周辺で産まれ、日本列島の周りを回遊しながら成長し、アメリカ西海岸から、メキシコにかけて遠征もしています。
こりゃ、クロマグロも日本人と一緒だなと思ってしまう。日本近海で育ちながら、たまに海外旅行でもしているかのように見えてきます。
なんでも先日勝浦漁港で水揚げされた411kgのクロマグロは、刺身にすると約3000人分となるそうです。
上は家庭で上手に刺身の盛り付けをするためのレシピの写真(ニッスイ商品情報サイト)ですので、多分1人前ではないと思います。
3000人前のまぐろの刺身の盛り付けを是非見てみたい。舟盛りがいいですね。豪快に。3000人前を舟盛りにするとなると、器は本物の小舟でないと盛りきれないのではないでしょうか。
申し訳ないですが、お嫁さんたちや船頭さんには、降りてもらわなければなりません。でないと刺身が入りきらないです。
船首のお酒は、そのまま、そのまま。豪華な舟盛りとなりそうです。
(大変失礼な話でスイマセン)
まぐろにもあった団塊世代
21年前に、沖縄近海で4000万匹もの大量の稚魚が生まれた珍しい現象があったことが、大型マグロがここ最近水揚げされている要因らしいのですが、「団塊マグロ」と呼ばれている1994年生まれのマグロに感謝するとともに、魚も枯渇する資源だということを肝に銘じていかなかればなりません。
沖縄生まれの大型マグロが連日姿を現しているのは、故郷沖縄近海の環境保護を訴えているのかもしれません。
「基地の移設問題を慎重に考えないと、マグロを食べられなくなる日が来るぞ」と。
私の勝手なこじつけですけど。
ただ、沖縄近海で大量の稚魚が生まれた1994年は、現沖縄県知事の翁長氏が、沖縄県知事選で敗れた年、嘉手納基地爆音訴訟一審判決で、米軍の夜間飛行差し止めを棄却され、「安眠できる静かな夜」の実現が、安保条約の壁に阻まれ、そして米軍機墜落が相次ぎ、「基地の中にある」沖縄の現状があらためて浮き彫りにされた年なのです。
※4月4日、F15イーグル戦闘機が沖縄市白川の嘉手納弾薬庫内の黙認耕作地に墜落、炎上。数十メートル離れたところで住民が農作業の最中だった。
2日後、普天間基地滑走路にCH46E中型輸送ヘリが墜落。
11月、名護市のキャンプ・シュワブでUH―1N中型ヘリが墜落。
まったくの余談ですが、4000万匹のマグロと同級生というとスケート界では、フィギュア男子の羽生結弦、女子の村上佳菜子、スピード女子の高木美帆 、阪神タイガースの藤浪晋太郎、なでしこジャパンの猶本光、女子バレーの宮下遥、AKBの渡辺麻友と島崎遥香、NHK大河「軍師官兵衛]で淀(茶々)役を演じた二階堂ふみ、『セブンティーン』史上初の姉妹で表紙を飾った広瀬アリス(妹は広瀬すず)などがいて、マグロ同様この先楽しみです。
おっと、忘れてはいけないのがこの人、競泳の日本のエース萩野公介です。マグロと同級生というより、マグロ並みの泳ぎっぷりは、もう4000万1匹目のマグロです(栃木県生まれですが・・・)。
大切に見守っていきましょう。マグロもマグロ世代も。
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