先月の386kgの記録をさらに更新
国内有数の生鮮マグロの水揚げ高を誇る和歌山県那智勝浦町の勝浦漁港で9日、過去最大の411キロ(体長約2・6メートル)のクロマグロが水揚げされた。
沖縄県の「第一弘奈(ひろな)丸」が潮岬(しおのみさき)沖約700キロで捕獲し、「引き上げるのに1時間以上かかった」と山城弘也船長(25)。約270万円で落札された。
同漁港では3月下旬に386キロの大物が揚がったばかり。勝浦漁協関係者は「今回のクロマグロは昭和24年の漁協誕生以来、最高では」と舌を巻いた。
「引き上げるのに1時間以上」411キロ…過去最大のクロマグロ 和歌山・那智勝浦町 (産経新聞) - Yahoo!ニュース
3月23日の話題として紹介したばかりなのに、もう記録更新。
写真を見ると、マグロというよりもイルカに見える。
※上の出典元クリックで写真が見れます
「今回のクロマグロは昭和24年の漁協誕生以来、最高では」と舌を巻いた漁港関係者の興奮ぶりが伝わってくる。舌を巻いたからって、浪速のえりか様の秘書がそこにいたわけではない。本当に興奮したのだと思う。
先月の386kgは376万円、今回の411kgは270万円で落札。
「お、前回より少し下がったぞ」と言ったって、またこいつもオイラの口には入らないのだろうなと、容易に想像できる。
この手のタイプは、いくら薄く切られたところで、回っている皿の酢めしには乗っかりっこないのだ。
回っていない器の酢めしには乗る。
どんな感じかというと、こんな感じ。
ちゃんと回りにくい形の皿に、神々しく乗っかている。
411kgからだと、いったいどれだけの写真のような寿司ができるのだろうか?
この写真を見ただけでも、喉が「何か」を強く要求してくる。
その「何か」の正体はわかっているのだけれど、やはり上の写真とセットが良い。
黒いダイヤモンドと言われるほどの価値
魚体の色と希少価値から「黒いダイヤ」と呼ばれるクロマグロ。
ダイヤモンドといえば、今たまたま机の上に、『週刊ダイヤモンド』の4月4日号が置いてある。「英語攻略」がテーマの号で、もう一冊机の上にある『プレジデント』の4月13日号も「英語の学び方」がテーマの号で、どちらも表紙に「英語」がデカデカと無神経に書いてあるため、開く気がせず、置いたままになっている。
10年は立たない前だが、マグロの加工を行う海外企業の財務分析を担当することになった。
英語で書かれた決算書類とは言え、ひな形的には日本とさほど差はなく、翻訳して日本人が見慣れた財務諸表の書式に作り替えていった。チョロイ、チョロイと思っていたら行き詰まった。
棚卸し資産である。
勘定科目と違って、加工の現場で使う機械や工具の類の一覧だ。どんなものなのか、資産価値も含めて検討しなければならない。
「Cutting Machine」は理解できる。果たして何を切断するのか。
『Bigeye Cutting machine』なのだ。
大きな目玉を切断する機械だと?
「まずい、目玉おやじ危ない!」
海外の妖怪の武器なのか?!
「おい鬼太郎、なんとかしろ」
のモードになってしまう。
とりあえず、『Bigeye』でネット検索。
よくわからない英語のサイトがぞろぞろヒットする。
その中にそれらしいものがあった。釣り上げられたマグロの写真だ。
今度はその写真を『魚図鑑』で検索。
あった、メバチマグロ(目鉢鮪)だ。確かに目がでかい。
そうか、メバチマグロを柵に加工するマシンだ。
次の『Yellowfin』ってなんだ?
また、英語のサイトで写真を見つけ、魚図鑑で同じ種類を見つける。
そうかキハダマグロ(黄肌鮪)か!
結構日本語感覚じゃん。
クロマグロが『Pacific bluefin』だから『Southern bluefin』はミナミマグロ。
よっしゃーと思ったら、『Albacore』でつまづいた。
結局こいつはビンチョウマグロだった。
今はWikipediaのおかげで、こういうことも結構楽に探せるのだけど、そのころはWikiでは解決しなかった。
やっぱり英語力は重要だなと再認識しつつ、机の上の2冊は今日もまた読まない。
最終更新: