以前から息子に紹介したいと思っていた人たちを訪ねる東北の旅。のんびり(ちょっぴり弾丸で)父子で走ります。旅先での出会いはもちろん食事や買い物、お店の人たちとの語らいを通して、忘れられがちな古き良き○○も探してきます。
概要
日程:4月25日夜出発~4月29日帰着
参加:中学3年の息子とわたし(母は予定があわず今回は残念。お土産お楽しみに…)
行き先:宮城県亘理町でのロシナンテス体験、石巻・女川エリアでの知り合い巡り、大川小学校や門脇などで現実を直視、学校の日程で息子をひとりで帰した後は石巻から南下して福島(白河・久之浜)を経由して、茨城の被災地を見て帰着。
テーマ:息子と一緒に考える「100年の復興」。自分たちの次の世代が暮らしやすい場所にしていくために、いま何ができるのか。東北の知人たちとの多くのかかわり合いの中で長~い目で答えを探すきっかけづくりの旅にします。
以下に、旅程の見どころ体験どころをスケジュールとして記します。
1日目:4月25日(金曜日)
自分の勤務と息子の学校が終わった後、宮城県亘理町目指して出発します。移動手段はレンタカー。高速道路を走りながら、3年前自分たちが何をしていたか思い出しながら3年という時間について考えるおしゃべりをしたり、ドーズメーターで空間線量を計ったりしながら東北への距離を縮めていきます。
道路状況にもよりますが、途中車中泊して翌早朝に亘理町到着の予定です。
移動距離:約470km(三島~亘理)
所要時間:約6時間
-------------------------予算
レンタカー料金 :57,024円 (全日程)
ガソリン代 :22,080円 (全日程)
高速料金 :10,810円
おこづかい :20,000円 (2名分全日程)
2日目:4月26日(土曜日)
亘理町を拠点に健康農業や寺子屋活動などを行っているNPOロシナンテスでボランティアを体験します。
ロシナンテスでは、作業はもちろん食事づくりや片付けなど、生活のすべてが共同で行われます。現地で3年以上活動してきた人たちと一緒に作業&生活を行うことで、テレビで伝えられるものとは異なる現地の空気を感じ取ります。
昼食・夕食、宿泊ともにロシナンテスで。
移動は亘理町周辺
-------------------------予算
宿泊代 : 2,000円(2名合計)
3日目:4月27日(日曜日)
ロシナンテスのみなさんに感謝の気持ちを伝え、石巻市を目指して出発します。
石巻エリアでは、これまでお世話になった人たちを訪問して回ります。
訪問先予定
・日和キッチン(おいしい手作りパンの朝食)
・大川小学校
・雄勝店こ屋
・リーガルショップ石巻(10年以上履ける靴を購入。あわせて靴を大切にする心得を教えてもらう → 息子にものを大切にする気持ちを伝える)
・東松島アンテナショップまちんど
・大曲浜の慰霊碑
・がんばろう!石巻
・立町ふれあい商店街
・プロショップまるか
・石巻2.0
・レジリエンスバーなど
石巻の町中ではクルマとレンタルサイクルを駆使して目的地を巡ります。
※ 翌日から学校のため、息子は新幹線のひとり旅で帰路へ。父は東北旅を続行。
ここでちょっと補足
食べて支援、泊まって支援、海産物など地元のものを買って支援はメジャーな支援方法ですが、都会でもネットでも買おうと思えば買えるものを、その場所にこだわって購入するということに注目したいと常々思っておりました。
たとえば、石巻のリーガルショップでちょっと高いけどいい靴を息子に買う。
それは、いい品物を石巻で求めるというだけにとどまらない意味があるのです。
リーガルショップの店長さんは、新人店長だった時代に靴を買ってもらった人がこどもを連れて来店してくれたり、震災前からのお客さんから「やっぱり靴はここで買わなきゃ」と言ってもらうことを仕事の喜びとして生きてこられた方。靴を大切にするメンテナンス方法などについても、しっかり教えてくれます。
そんな店長さんから靴を買ったら、石巻の被害のことや、震災後の町に咲いたひまわりのこと。そしてものを大切にすることが、人を大切にすること、自分を大切にすることにまっすぐにつながっていることなどを、とてもじゃないけど父が教えることができない大切な○○をきっと伝えてくれるはず。
相手が男の子の息子なんで、シンデレラの靴とは言いませんが、靴って大切にしてもらうか、まるっきり逆の扱いを受けるか両極端。しかし現代人にとって絶対に欠かせないアイテム。さらにちょと詩的に言うなら「大地と自分の間にあるもの」。
使い捨て精神にどっぷり浸かって、靴なんかカカトを潰して履いても何とも思わないような息子に、彼女の言葉がどう響くか。ひとつの買い物が、もしかしたら彼の人生の小さな転機になるかもしれません。
いい靴は高い。でも高いからいい靴というわけではない。真っ当な職人さんたちが職人の良心で作り上げていったひとつひとつ、それこそがいい靴であること。そして、いくらいい靴でも、使う人がぞんざいに扱ったらすぐにダメになっちゃうんだということ。当たり前だけど、忘れられがちな「大切にする気持ち」を、「ひまちゃん」作者でもある店長さんに教えてもらえるかなあと楽しみにしています。
そんな買い物コミュニケーション、靴になるのかバッグになるか剣玉になのか、それとも家電製品だったりして、いえいえ海産物になるのか今のところ未定ですが、いいものに込められた想いまで含めてショッピングしたいと考えています。(すんません。補足、長過ぎ)
石巻への行程
移動距離:約80km(亘理~石巻)
所要時間:約1時間20分
-------------------------予算
高速料金 :1,740円
電車賃 :15,430円(1名分)
買い物代 :10,000円(1名分)
昼食代 : 3,000円(2名合計)
宿代 : 7,000円(1名分)
4日目:4月28日(月曜日)
前日訪問しきれなかった方々を訪ねた後、お昼前をメドにに福島目指して南下します。
目的地は白河市のアウシュビッツ平和博物館と原発災害情報センター。昨年からの変化について博物館の方に話を伺います。
平和と原発の問題を、イデオロギーの色眼鏡でなく話し合える場所の意味を自分なりに噛み締めてきたい。そう考えています。
白河への行程
移動距離:約220km(石巻~白河)
所要時間:約2時間30分
-------------------------予算
高速料金 : 5,200円
昼・夕食代 : 3,000円(1名合計)
宿代(夕朝食含) : 7,000円(1名分)
5日目:4月29日(火曜日)
いわき市久之浜へ向かい、三島高校生の生徒たちの支援で植えられた河津桜の様子を見てきます。合わせて町の知り合いの方の元を回ります。
時間的にきびしいかもしれませんが、諏訪神社の高木さんにはお会いしたい。農家の佐藤さんや浜風商店街の皆さんにもお会いしてきます。
移動距離:約110km(白河~いわき四倉)
所要時間:約1時間30分
その後、太平洋沿岸を茨城方面に向けて南下します。茨城県の太平洋沿岸部でも震災の被害は大変だったと聞きます。これまで回る機会がなかったので、まずは現地の様子を自分の目で確認してきます。ゼロからの旅です。少ない時間をどう使えるか。断片を拾ってきたいと思います。
本当は外房方面まで足を伸ばしたいところですが、ここは時間の余裕があった場合のオプションとします。
移動距離:約100km(いわき~ひたちなか)
所要時間:約2時間30分
移動距離:約250km(ひたちなか~三島)
所要時間:約3時間30分
-------------------------予算
高速料金 : 1,860円(白河~いわき四倉)
高速料金 : 2,370円(いわき~ひたちなか)
高速料金 : 7,090円(ひたちなか~三島)
昼・夕食代 : 3,000円(1名合計)
◆4月30日(水曜日)
帰着時間が営業時間を過ぎることが予想されるため、翌30日にレンタカーを返却します。
予算の合計
総走行キロ数 :1,380km
(ルート上の走行距離1,230kmに1日あたり予備30km×5日で算出)
ガソリン代 :22,080円(@160×138:リッター10kmを想定)
レンタカー料金 :57,024円 (全日程)
ガソリン代とレンタカー代の小計
:79,104円
レンタカーとガソリンを除く日々の経費の小計
:99,500円
合計 :178,604円
旅を明日のあり方に
震災からの復興は10年単位の時間では終わらないと思っています。すべてが無くなった町に、もう一度、暮らす場所や生活の基盤となる仕事や学校や医療施設などを再生させて、その上さらに、伝承されてきた文化をこれまでとは状況がまったく変わってしまった状況の中で、復活させていく――。風土に根ざした文化の復活まで考えたら、「100年仕事だ」と陸前高田の知り合いの方は話してくれました。
その通りだと思います。100年仕事で復活する町は、地形や町並みだけではなくて、お祭りとか地域のつながりとかも、少し、あるいは大きく変化したものになっていくのかもしれません。変化していく中で、町として受け継いできてアイデンティティをどのような形で引き継いで行くのか。震災で多くが削ぎ取られてしまった町の力に添いつつ、次の時代にあるべき姿として。
被災した東北の町で模索しているのは、復旧でも復興でもなく新しい形での復活なのだと思います。
だけどそこには、これからどうやってでも頑張って行くという強い志も含まれているのです。「100年仕事」という言葉には。
100年といったら、自分はすでに死んでるだろうし、息子たちの世代よりもさらに先の世代のことです。
震災のことを、いやもっと言うなら、苦境の中で100年かけてでも立ち上がるんだという強い信念を持ち続けて生きている人たちの生き様を、しっかりと次の世代にバトンタッチして行かなければと思うのです。
100年という時間を経ていく過程では、これから先さらに激しい天災に見舞われるかもしれません。日本中が破滅の淵に立たされるような大きな災厄もやってくるかもしれない。それでも、100年仕事で立ち上がるという気概を持って、それもただ持つだけじゃなくて、次の世代につなげて行きたい。
きっと明治の曾祖父の時代には、当たり前の生活感覚としてあったのではないか。
今のところ、それはただの直感のようなものかもしれません。しかし、わたしたちがすっかり忘れてしまった祖父や祖母たちの行き方の中に、未来を取り戻すきっかけがあったようなばくぜんとした想いを消し去ることができない。
それを探す旅。本当にあるのかどうなのか見直してくる旅。父と、これからの時代を担う息子とともに出掛けてきます。
最終更新:
jp21fukkou
いってらっしゃい!
運転は休みながらゆっくりとね!
iRyota25
メッセージありがとうございます!
たくさんの出会いを楽しみに、余裕をもって行ってきます!!
onagawa986
息子さんとの二人の旅ってところがまたグッときますね~!!
きっと一生忘れられない旅、ベスト5に入るような!中身の濃い~旅になるんでしょうね!
お一人の運転は2時~3時あたりが結構厳しいかもしれませんが、眠くなったらガマンせず仮眠とりつつ北上してきてください!
日曜日の夜タイミングあったらお会いしたいですね!ダンナと一緒に顔出しますので時間が許すならぜひご連絡ください♪
良い旅を!!
iRyota25
メッセージありがとうございます。
お会いできるチャンスがあればうれしいです。ご主人にも久しぶりにお会いしたいなあ。
また連絡させていただきます!!
saburouta
もう3日後には出発なんですね!
1,380kmもの長い車旅、気をつけて行ってきてください。そしてまたいろいろお話聞かせてください!
iRyota25
メッセージありがとうございます!
渋滞が気がかりですが、焦らずのんびり行ってきます!