6号機(平成26年1月31日廃止)
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
新規事項として「報道関係各位一斉メール」で配信された内容が報告されている。
▼タービン補機冷却水系熱交換機(C)海水出入口弁他の点検を行うため、プール冷却に使ってきた6号機補機冷却海水系を停止。
▼停止中は残留熱除去系による非常時熱負荷運転(使用済燃料プール冷却)で冷却を行う予定どおり、A系で冷却していた。
▼しかし、A系から圧力抑制室へ水が流れ込んでいたのが確認されたので、B系統への切り替え準備を進めた。
▼よく調べてみると、水が漏れているのはAB二系統が共用しているポンプ吸込ラインの安全弁から漏れている可能性が高いことがわかった。
▼B系に切り替えることはせず、A系を再稼働した。25日の午前中に補機冷却海水系の復旧作業を始めて、午後5時までに補機冷却海水系によるプール冷却再開の予定。
――といった内容。
記載を以下に引用します。
午前10時33分、6号機補機冷却海水系の全台停止に伴い、6号機使用済燃料プール冷却系を停止。使用済燃料プール冷却系停止時の使用済燃料プール水温度は16.7℃。同日午後0時41分、残留熱除去系による非常時熱負荷運転(使用済燃料プール冷却)を開始。午後1時10分の使用済燃料プール水温度は17.3℃。その後、6号機残留熱除去系A系(非常時熱負荷運転中)の系統水の一部が圧力抑制室に流れていることを確認したことから、午後7時8分に残留熱除去系A系を停止し、B系の起動準備。残留熱除去系A系からB系への切り替えに伴い、漏えい箇所を調査したところ、残留熱除去系ポンプ吸込ライン(A系、B系共通ライン)にある安全弁から系統水の一部が圧力抑制室に流れている可能性が高いことから、B系の起動は実施せず。その後、2月25日午前1時28分、残留熱除去系A系による非常時熱負荷運転(使用済燃料プール冷却)を再開。再開時の使用済燃料プール水温度は19.5℃。同日午後3時52分、補機冷却海水系の復旧が終了し、使用済燃料プール冷却系の運転に切り替える準備が整ったため、残留熱除去系A系による非常時熱負荷運転を停止。残留熱除去系A系による非常時熱負荷運転停止時の使用済燃料プール水温度は19.0℃。
共用プール・水処理設備および貯蔵設備の状況
新規事項なし。
◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置は水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中
H4エリアタンクおよび周辺排水路の状況
引き続きタンクの監視と、タンク周辺のサンプリングを実施していると記載。新規事項はパトロール結果とサンプリング実績。
<最新のパトロール結果>
平成26年2月24日のパトロールにおいて新たな高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されていない(一部実施できない場所を除く)。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
1~4号機タービン建屋東側の状況
原子力発電所で海に面したエリア。地下水のくみ上げとサンプリングによる監視が行われるが、新規事項としての記載は最新のサンプリング実績のみ。
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
タービン建屋東側も含む1~4号機建屋周辺地下水の詳細分析結果のリリースを下記にリンクします。
地下貯水槽の状況
止水の不備から貯水槽として利用できなくなった地下貯水槽。新規事項としては最新のサンプリング実績を記載。
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
以上、「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」平成26年2月25日分の変更箇所についてピックアップしました。
構成●井上良太
最終更新: