はじめての競馬に挑戦する の巻【いざゆけ!アホ人間】

ockn1006

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ゴールデンウィークに遊び過ぎてしまった僕。

気が付けば金欠になっていた。

そんな話を友人Yに話す。
友人Yも今月は厳しいらしい。

・・・・・。

そして、

競馬ファンの友人Yに熱く誘われ、なぜか、競馬に行くことになった。僕はふだん競馬もパチンコもしない。お酒もあまり飲めないし、煙草も吸わない。

ふと思った。

「このままマジメすぎて良いのだろうか」

友人Yが言う。

「一回くらい経験してみるのもアリちゃう?」
「勝ったらちょっと美味いメシ食いに行こか!」
「最高で買ったときは10万くらいかな」

ふっ。僕がそんな甘い言葉に釣られるわけがないだろう。ゴールデンウィークに使いすぎたのは自業自得。これからまたしっかり働くだけのことよ・・・

・・・・・。

ついて行くことにした。

はじめての「けいば」

実際の競馬場は遠かったので、新橋のウインズ(WINS)にやってきた。ウインズとは「場外勝馬投票券発売所」の愛称。【競馬場に行かずして馬券を買い、モニターから楽しむことができる】らしく、都市部を中心として全国にいくつかあるそうだ。

綺麗な建物で驚いた!良くも悪くももう少し殺風景なイメージを持っていたが、最近はそうでもないらしい。建物付近はそれなりに人が多く、警備員もちらほら。中にはオシャレな格好の若い兄ちゃんや、一人で来たと思われる女性もいる。圧倒的多数はオジサンと呼べそうな男性ながら、意外と幅広くファンがいるんだなぁと実感。

入場して熱気の凄さに改めて驚く!耳に鉛筆を乗せ、ばさっと新聞を広げる人たち!友人Yも鉛筆を取り出し、おもむろに東スポを広げ始めた!

そして、流れについていけず、戸惑う僕。

「えっ?えっ?」

僕は馬の名前もわからなければ、馬券の種類もわからない。ましてや、表の見方もちんぷんかんぷんだ。馬だって1レースに10頭近く出走し、しかもそれが10数レース行われるのだとしたら、競馬ファンはそんな100頭近くを常に把握しているのだろうか。

わからないので聞いてみる。

僕「なぁ、これってどうやって」

Y「スマン!ちょっと待って!!」

・・・アカン。

しばらくして友人Yもひと段落。改めて馬券について聞いてみた。

馬券を買ってみる

●勝ち馬を推理する!

まずは基本だが、勝ち馬を推理するらしい。友人Yいわく、玄人になれば、【その日の走り方】【過去の戦績】【他の馬の状態】など、あらゆる情報を参考にするらしい。

しかし、僕はそんなものまるでわからない。

そういう時に役立つのが【オッズ】という指標。

これは、【その馬が勝った場合の配当率】



要は、「どの馬が人気があるのか」ということを端的に表した数値であり、配当率が低いほど強いということになる。

●馬券の種類(買い方)を決める。

馬券の種類はいくつかあるそうで、簡単に書くと以下の通りになるらしい。

・単勝式 ・・・1着の馬を当てるだけ。シンプルでわかりやすい。
・複勝式 ・・・3着までに入る馬を当てる。3着以内で良いので当たりやすい。
・連勝単式・・・1着、2着を順番通りに当てる。
・連勝複式・・・1~2着の馬を両方当てる。2頭の順位はどちらでも良い。

(その他にも種類があるみたいですが、割愛)

当たりやすさで言えば

【複勝式>単勝式>連勝複式>連勝単式】

ということになる。

さっそく、買ってみた

このマークシートに予想を記入する。僕はわからないので、オッズを参考にした。

マークシートなんて、学生時代の試験以来かも知れない・・・。僕は妙な懐かしさに浸っていたのだが、この場所でそんな奴はきっと僕だけだろう。

記入したら、そのマークシートを券売機へ。【購入は100円から可能】なようだ。Yいわく「これが100円から楽しめるんやで!」とのこと。

出走直前まで悩んでいる人が多く、券売機が大混雑。オマケに初めて買うものだから操作に戸惑った僕。後ろのオジサンに何度も咳払いをされてしまった・・・。

どうにかこうにか購入!

もちろん自信が無いのでまずは100円から。。見ず知らずの馬と騎手に、僕の100円を託すことになった。

僕が選んだ馬は、そのレースでは1番人気の馬。

馬券の種類は「複勝式」。つまり、そのレースで3着以内に入れば良い。これならさすがに何とかなるだろう。もっともローリスクな買い方だと思っていたが・・・、

なんと7着!

この瞬間、100円の投資がタダの紙切れに・・・!

なるほど。これが一連の流れらしい。しかし、いちいちヘコんではいられない。この日、モニターには【新潟】【京都】【東京】の競馬場の様子が映し出されており、それぞれ11~12レース行われる。

新潟が終われば京都!
京都が終われば東京!

といった具合で次々進む。レースが終わっても、すぐさま次のレースの予想をし、馬券を買う必要があるのだ!

救世主は僕も知ってる「アノ人」だった

しかし、5レース消化してなお、僕は勝てなかった。予算は1,000円。100円ずつ、5レースを行ったので残り500円だ。

Yの「こういうのは“ビギナーズラック”で勝ったりするもんや」というアドバイス(?)もむなしく、僕はテンションが下がっていった。

しかし、こんな僕にも唯一の望みがあった。それはこの日の「京都第10レース」。馬もルールもわからないド素人の僕ですら知っている名騎手・・・

武豊さん

武豊さん

ja.wikipedia.org

【武豊さん】

が登場したのだ!

オッズはなんと単勝で2.1倍。素人でも、これはかなり低い数字(つまり人気)だとわかる!僕は彼に望みをかけ、馬券を買った!(ただ、やはり100円)

そして・・・

なんと勝ってしまった!

すごい!
すごいぞ武豊!!
僕の100円が200円に!!!

武豊さん

武豊さん

ja.wikipedia.org

その後、東京10レース、新潟11レースと見事に外してしまった僕。

そうして迎えた京都11レース目、ふたたび「アノ人」が登場した!

【武豊さん】

【11レースと言うのは、その日一番盛り上がるレース】だそうだ。友人Yいわく

「この11レースに臨まなきゃ、この日の意味がない」

らしい。

なるほど・・・。今日の予算は残り500円。なら、この500円、さっき僕を救ってくれた武豊さんに注ごうじゃないか!!僕は単勝式(1着予想)で武豊さんの馬に500円投じた!オッズは3.2倍。もちろん1番人気だ。

武豊さん、お願いします・・・!僕は祈った。

「ここだここだー」
「頼むぞオラァ」
「いけいけェ」

周りからも祈りの声が飛び交っている。いつの間にか、場内は人がかなり増えていた。

出走直前。場内にも緊張が走る・・・

「1着はマルカバッケン!!」(武豊騎乗)

「おおおおおおおおおーーーーーー!!!」

こうして帰路、反省会へ

僕はなんとかこの日、微々たる“得”をして帰ることになった。しかし、やはりそうなかなかうまくいかないらしい。何故なら友人Yは「4,000円負けた」とのこと。。心なしか、彼の足取りは重く見えた。

「あそこが・・・」
「あのとき・・・」

友人Yは残念そうにつぶやいていた。

僕は思った。

「競馬にハマらず、堅実に生きよう」
「競馬をするなら、武豊を選ぼう!」

と・・・。

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