気になる!市販食品のパッケージ その3.赤い紅ショウガ

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そもそも紅ショウガはなぜ赤い!

突然ですが、僕はたこ焼きが大好きです。外はカリッ!中とろーり、その中からプリプリのたこという組み合わせ!香ばしい焼き加減に甘辛ソースが程よくマッチ!これはたまりません!しかし、そんな完全無欠だと思われたたこ焼きにもひとつ問題点がありました。それは、たこ焼きの中に当たり前のように入っている紅ショウガです。僕はコイツがいまひとつ好きになれませんでした。せっかく機嫌よく食べていても、たこ焼きの中の紅ショウガを噛んでしまうと、一気にあのジンジャー臭が広がります。小さく刻まれていればまだ我慢できるものの、大きな紅ショウガの塊がたこ焼きに入っていたとしたら、たまったもんじゃありません!

とは言え、このたこ焼きに紅ショウガという組み合わせ、好き嫌いは分かれるものの、どちらかと言えば定番のようです。むしろ僕の味覚が普通じゃないのかもしれません。しかし、言いたいことは山ほどあります!

たこ焼きにするとき、細切りをさらにみじん切りにするのが面倒くさいねん!ちょっと紅ショウガを多めに入れてしまったたこ焼きはウェッってなるねん!

そして何よりなんでそもそも紅ショウガって赤いねーん!!!

・・・はて、紅ショウガってそもそも何で赤いのでしょうか。

紅ショウガのパッケージを見てみよう!

そこで!僕はスーパーで売られている紅ショウガを見てみることにしました。いやー、当たり前ですが、真っ赤っかです。液体に漬けられた状態で袋詰めにされ、売られていました。

それもけっこうな量で、「1人暮らしの僕にはとても多すぎるなぁ」と感じてしまうほど。あと、紅ショウガが料理に少量添えられているのならともかく、こんなカタマリで見てしまうと、ちょっと圧巻。だいたいの紅ショウガがパッケージから透明ですので、赤色であることが伝わってきます。裏面の「原材料名」を見てみると・・・

しょうが、食塩、醸造酢、酸味料、調味料(アミノ酸等)、保存料(ソルビン酸K)、着色料(赤102、黄4)と、あります。

原材料名の記述にはきちんと順番があるそうで、食品メーカーの知り合いに聞いたところによると、食品に含まれる素材の多い順番に示されています。つまり、この紅ショウガでいうと、「しょうが」が一番多く含まれています!・・・まぁ、当たり前ですね。これによると、味の部分のと呼べそうなものは、しょうが~調味料(アミノ酸等)まででしょうか。食塩や醸造酢を効かせて味付けしています。

一方、あの赤い色に関しては着色料(赤102、黄4)とあります。なるほど!これで色付けしているんですね。しかし、原材料の中ではもっとも含有量が少ないのに、この鮮やかな赤色はちょっと凄いです。黄色が混ざっていたことにも驚きです。

紅ショウガの色の正体は!

ところが!これでは、なぜ赤くするかの理由にはなりません。「見た目が綺麗」という人もいますが、個人的にはあの赤色が綺麗かと言えば、そうでもない気がします。やはり、僕のような感覚は少数派なのでしょうか。

そうして調べていると、さらにこんなことが分かりました。そもそも紅ショウガとは、「梅干しを漬けたあとに残る漬け汁(赤梅酢)と赤シソに漬けてつくる漬物」だそうです。つまり、梅干しを作っていた人が、そのあとついでにしょうがを漬けてつくっていた・・・ということでしょうか。

なるほど。それなら勝手に色も着いてしまうでしょうし、納得できそうです!「赤くする」というより「赤くなっちゃった」ってことでしょう。ちなみに、梅酢漬けの色素はブルーベリーなどにも含まれるアントシアニンが由来。赤いと言えば赤いですが、やや紫がかった色合いが特徴です。

意外と使える?紅ショウガ

さてそんな紅ショウガ、たこ焼きのほかにも、焼きそば、牛丼、とんこつラーメンなどに添えられています。そもそもどうしてこれらの料理に添えられるようになったか。その詳しい歴史についてはわかっていないようです。単純に、油っぽい食事に対してさっぱりした紅ショウガが合うのかもしれません。

ただ、こういった料理と紅ショウガを一緒に食べるのは理に適っているという考え方もありました。ここでは牛丼で紹介されていましたが、牛肉が酸性なのに対し、紅しょうがはアルカリ性。

両者を一緒に食べると、体が酸性に傾くのを防止できるのです。(参照:『雑学の神様 頭がよくなる350連発!』河出書房新社)

とのこと。「身体が酸性」だと尿にその影響が表れ、尿路結石や腎臓結石になりやすいらしく、アルカリ性食品を食べることでバランスが取れるのだとか。医学的なことはよくわかりませんが、こうして考えていると奥が深いですね!紅ショウガ、ちょっと見直しました!しかし、上記で紹介した市販の紅ショウガのように、添加物まで加えて「赤くしちゃった」では本末転倒な気もします。まぁ、梅干しの漬け汁なんてそうそうあるものでもないでしょうし、コスト面で色々大変なんでしょうね・・・。

食品のパッケージを見るクセのある僕からすると、やはり、合成着色料や保存料といった添加物は気になってしまいます。国によっては使用が禁止されているものもあるくらいです。これでは身体に良いのか悪いのかわかりません。梅干しの漬け汁に漬けこんだものは、合成着色料で色付けされたものに比べると、赤色が薄い印象です。色だけで考えれば、これをたこ焼きに入れてもパッとしない気がしますね。

ってことは・・・。うーん、やっぱりたこ焼きに紅ショウガは必要ないのでは。

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